照らされなくとも生きてる

光合成

明け方のやさしい光の中
窓の外起きぬけの太陽と
眩しさが白く染まったこの街で
夢を見る暇もなく歩いてた

届きそうな人には自分を押し当て
嫌うことで保てた自分ならばいらない

纏う光
あと1ミリ手を伸ばして
掴める夢は星のよう
待とう光
照らされなくとも生きてる
ここで息を吸って歌ってた

私だけ取り残されたような日々
毎日に少しずつ慣れていく
この先は誰にも分からないよ
私にも分からない自分のこと

無くさないよう握ったあの日の自分を
逃げそうになる時だって
1度も忘れられないんだ
ほらまた傷つき痛みを覚え
私たち諦めることも知ったから
だから歩き出さなくちゃ
行かなきゃあの場所まで

纏う光
熱く照らすステージライトに
透かした私からっぽ
待とう光
深呼吸でまた駆け出してく
ここじゃないどこかへ
今はまだ知らないあなたのもと


私は自粛期間、JPOPが聴けなくなった。
好きだったバンドでさえ、触れるのが少し怖い。

英語は苦手だから、聴き流す歌詞の意味がさっぱり分からない洋楽がちょうどよかった。




そもそも私は自粛期間を迎える半年くらい前から、思ったように曲が書けなくなってしまいました。

ここでは控えさせて頂きますが、理由は自分でも分かっています。
環境の変化?とか、好みの音楽が変わった、とか。

そんな些細なことで、自分はからっぽになってしまい、ここまでかとも思うようになりました。


いやいや。まだひとりで歩き出して2年ほどなのに。


と、思いますがどうしようもないのですよね。
俗に言う、スランプなのかと思います。


好みの音楽は、バンドのような思わず拳を突き上げたくなるようなものです。
でも、私が歌った時にもっと他に良く聴こえる音楽があることを知っています。
自分の曲が好きですが、そこの擦り合わせは少し歯車がズレると一気に崩れていきました。

自粛期間中は、みんなが平等に頑張れる期間だったからなのでしょうか。

なんだかいつも焦っていました。
自分と同じ年代のシンガーソングライターに敏感になって、嫉妬をする中で、本当はその人の曲が好きな自分も居たりして。


そんな調子でしたが、段々とコロナが落ち着いていく中で確実に答えに近づいていました。


辿り着いた答えは、とにかく曲を沢山作るしかない、ということ。


ある時こんなツイートをしました。

このツイートをしたあと、久しぶりに曲が浮かんでくる感覚があって、ギターを手に取り、鼻歌を辿ってこの「光合成」という曲ができました。

この曲ができたあと、すんなりと4曲も他の曲ができて、自分の中で何かから抜け出せた気がしました。

どんなにちいさなライブハウスから懸命に歌っていて、まだそれが届かなくても、ちゃんとここで生きてるし、ちゃんとここからもっと広い世界に向けて歌っている。

誰しもが何かに励むことやひたむきになにかを追いかけることにいつだって理由はいらないし、タイムリミットもない。

これからも、ただ私は真っ直ぐに、今を歌っていきたいと思います。




そしてみなさんが、健康で毎日を過ごせますように。




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