VALUEを作りました。
作ろうと思った背景
設立から1年8か月が経ち、ADXL(アドシル)に、この1年でジョインしたメンバーは10名を超えました。1期目はリーダー層だけの組織でしたが、今はそれぞれのリーダーのもとでメンバーが活躍する体制になりました。
ADXLは設立時から今も変わらず、メンバーには市場価値の高い人材になってもらいたいと思っています。ADXLから外に飛び出しても引く手あまたな人になってもらいたい。自分ひとりでも十分にやれる力を持ち、お客さまから信頼を得ていける人たちが、それでも皆で一緒に働きたいと思って集う場所がADXLというのが理想です。その理想のかたちを目指して、環境や仕組みを創ったり、改善して整えたりして来ました。
そして今回、よりみんなが一丸となって、全力で走りやすいように、それぞれの自己実現がADXLの理想とする「ADXLらしい人」とイコールになっているか、意思決定がMISSIONからズレていないかの拠りどころになるように、VALUEを作ることにしました。私たちの中に共通した想いはありましたが、暗黙の了解になっていた”ADXLらしさ”の言語化を行うことにしたのです。
ADXLは、全員が経営者として組織に関わり、組織も私たち自身も一緒に成長していきたいと思っています。そこで、経営陣だけでVALUEを決めるのではなく、みんなのビジネスパーソンとして大切にしている想いも込めてVALUEを作りたいと思いました。
VALUEを作るにあたって考えたこと
作るにあたって、マネーフォワードの VP of Culture 金井さんにアドバイスをもらいました。
私がマネーフォワードにジョインしたときに、とても驚き感銘を受けたことがあったからです。
社内情報共有ツールに、多くのメンバーが自主的にMVVCをテーマにしたポエム(エッセイ的なもの)を投稿していた
クライアントやユーザーから「マネーフォワードは、社長の辻さんから現場の人まで、誰に会ってもマネーフォワードらしいと感じる」とおっしゃっていただくことが頻繁にあった
(リファラルや商談目的ではなく)普通の友人との飲み会や食事会の場で、マネーフォワードのメンバーがマネーフォワードについて楽しそうに、いかにいい会社かを自主的に話している場面に何度も遭遇した
とにかく皆、マネーフォワードが大好きで、MVVCの体現が自己実現につながると感じられているという確信に近い熱を、当時の私は目の当たりにしたのです。
誰もがマネーフォワードのエバンジェリストである状態が、とても素敵だと思いましたし、500名、1,000名、2,000名と規模がこれから大きくなる中で、この状態でどこまでいけるか、壮大な社会実験、挑戦だとも感じてワクワクしました。
こうした経験もあって、ADXLでは設立時にMISSION、VISIONをつくったときに引き続き、マネーフォワードの仲間に力を貸してもらうことにしました。
ちなみに、ADXLのMISSION、VALUEはこちらです。
ADXLのMISSION、VISION
MISSION
「世の中を豊かにしたい」をアシストする。
VISION
知恵とテックで、ビジネスをギアチェンジする。
まずは経営メンバーでディスカッション
VALUEをつくるにあたって、まずは取締役であり創業メンバーでもある3人が、ビジネスパーソンとして大切にしてきたことを言葉で表現するとどうなるのか。創業時のディスカッション内容をSlacklから拾い上げて思い返しながら、今の組織を考えつつ、キーワードを発散させて出し合いました。
共感を呼べるか!?全社合宿でワークショップ
それをもとに、4半期に1回実施している全社合宿でワークショップを行いました。このワークショップの目的は2つありました。1つは、ビジネスにおける価値観を共有し合うことで相互理解を深め、日々の業務遂行にあたって、それぞれが大切にしている想いを尊重しながら進めることに役立てるためです。もう1つは、それらをADXLのVALUEに反映するためです。
最初は、おのおので内省しながら自分自身のビジネスにおける価値観を見つめなおし、言語化していきました。次に、それをランダムに組成したチーム内で話し合ったのち、チーム毎に発表の時間を設けました。
ワークショップで出たキーワードをマージ
みんなで行ったワークショップを経て、そこで出たキーワードを人事の海部さんがグルーピングしてくれたものがこちらです。
これらをマージして、説明文を付け加え、出来上がったADXLのVALUEがこちらです。
ADXLのVALUE
Pride(含まれているキーワード:プロ意識、コミットメント)
仕事にプライドを持ち、真摯に成果に向かい続けること。
成果をあげるには自身のことを良く理解し、自分でモチベーションをコントロールすることが必要です。最高の結果を継続的に生み出せる、高いコミットメント力を持つプロフェッショナル集団を目指そう。
Respect(ユーザーフォーカス、真摯)
誠実に向き合い、お互いを理解して高め合うことで、最大の成果をチームで生み出すこと。環境や人のせいにせず、尊敬と感謝の気持ちを持ち、全員が最高の結果を出せる状態を意識しよう。判断に迷ったときは、お客さまのためになっているかに立ち戻り、組織として期待を超える成果を出し続けることで、お客さまの信頼を勝ち取っていこう。
Just Keep Going(前進、失敗を恐れない、変化、成功体験に固執しない)
常にアンラーニングを意識し、強い意志を持って前向きに挑戦を続けること。まずは自分自身が挑戦しリスクテイクすることで、新しい世界を手に入れよう。そして仲間も高い成果が出せる環境を作り、ともに前へ進み、そのスピードを加速していこう。
ADXLの存在意義は、お客さまの課題を解決し世の中を豊かにすることにあります。だからこそ、判断に迷ったら常に、お客さまのためになっているかに立ち戻る組織でありたい。また、私自身は、世の中がより豊かになった先に、誰もが不安なく自分のやりたい目標に向かってチャレンジできる社会があると信じています。そのためには、まずは自分自身が挑戦し、リスクテイクをして周囲が挑戦できる環境を作ることが大切だと考えています。
これからも、同じ想いをもって集まったメンバーがVALUEを軸にブレることなく、社会を前に、そして私たち自身も前に進むために、挑戦を続けていきます。