小説、ネコになった世界。
わたしの人生の目標は、いたってシンプルだ。会計士になること。結婚し、家庭をもち、幸せになることだ。
では、社会の目標とは、なんだろうか。日本社会のゴールとはなんだろうか。
人それぞれが期待する、社会のゴールが違う。少なくとも、このゴールが違うという前提認識の結果、政治家などのリーダーは、ゴールを明示できないのだ。
では、日本社会の最終的なゴールを大胆に設定してみよう!
ゴール:みんなが猫のように暮らせる世界。
衣食住は、全てAIに任せよう。食べるものに困らず、住みたい場所に住み、着るものを選択できる。
自由で平等な社会が出来上がる。
食って、寝て、遊ぶことができる。
猫になるなんて退屈だという意見もあるだろう。しかし、それは猫を知らない意見でもある。
仕事にいく苦痛、なによりも経済的諸問題から人間は初めて脱却することができる。
ぎゃくに、反対する理由は、退屈そう以外にあるのだろうか。
よくよく考えてみれば、人間はすでにヒマなのだ。だから、野球やコンサートなど楽しむものが発達している。
サラリーマンとネコ、いったいどっちが幸せなのだろうか。
黒猫のマイケルを見ながら、
武は、そんなふうに考えた。。
続く。