オイルマネーとマーケット。
少し前、村上隆さんが京都で展覧会を開催されている期間、多くのyoutubeに出演されていて、僕も色々と動画を見たり聞いたりさせてもらってましたがその中でも特に面白かったのが ReHacQ−リハック− というyoutube番組での村上隆と経済思想家の斎藤幸平の対談でした。
3本構成になっていて全部で2時間くらいあったけどとても興味深い内容でした。
斎藤幸平という方は経済思想家の方で、マルクス主義を背景に現代の新しい資本論を唱えている方?みたいです。まだ著書を読んでいないのですがこの対談でとても興味を持ったのでまた読んでみます。
いくつかyoutubeなどを拝見した感じでは持続可能な社会の実現の為の脱成長、環境保護や社会平等などを重視した社会の実現、みたいな感じのことを考えられている印象です。
斎藤さんはアートや芸術に関しては素人で、それを村上さんが自分の作品の解説も含めて世界標準のアートを丁寧に説明していく感じで話が進んでいきます。
終盤、環境問題に対して危機感を募らせている斎藤さんは多くのアート作品がオイルによって莫大な富を得ている富裕層たちによって購入されていることに対して危惧していて、
地球温暖化や環境破壊、経済的格差を助長している原因にもなっていることから、そうしたお金によってマーケットが支えられていること自体に対して疑問を呈し、
とは言え、そんな事を言ってても経済が成り立たないではないかということに対しても「今は映画一本撮る際にその現場でセクハラやパワハラが行われていたりするとその映画自体が公開中止になることもある」と答え、「オイルマネーによってアートマーケットが支えられていること自体が批判される将来があっても不思議ではない」と唱えます。
環境活動家達のアートマーケットとオイルマネーの密接な繋がりへの批判や、資本主義的なものに対しての抗議のアクションなんかにも繋がったりしている訳で、なかなか無視できない問題のようにも思います。
ちょっと難しい内容なのでそこまで踏み込んで記事を書けませんがちょっとずつ勉強しようと思います〜〜。指摘などあれば教えてください。
今までそんなこと考えたこともなかったので色々と考えさせられる内容でした。もしお時間あれば〜〜