色んな画材や支持体を試してみること。
先日、大丸梅田のギャラリーで開催中のグループ展へ行ってきました。
中でもアトリエ三月でもよく展示してもらっている作家の作品に目が止まりました。
多分玄人じゃないとわからないレベルなんだろうけど新作がとても良かったのですね、
で、何かが違うと色々とみていると支持体のキャンバスの目の荒さが変わったこと、ついで自分でキャンバスを貼るようになったこと、アクリルと油彩を兼用していること、などなどでした。
僕もペインターなのでよくあるのですが、マンネリ、というと聞こえが悪いのだけど描き方や画材メーカーの絵の具、キャンバスや紙の質感などこれが一番いいはずだという思い込みによって作品が進化しないことってよくあることだなーと思いました。
つまり新しい模索やチャレンジをしているつもりであっても絵柄や書き方が変われば使用するに適している画材メーカーや支持体も変わっていくわけですね。
ベタ塗りだったらアクリルガッシュでよかったけれど続けていくうちに厚塗りになっていき、それでもガッシュを使い続けていた結果、ガッシュは厚塗りには不向きなのでひび割れすることが多くなってしまった、などがよくあるパターン。
作風は変化していくことは当たり前にあることですが、それに応じて使っている画材や支持体も変えていく必要があることに気づくことがなかなかありません。僕でもある。
作品のスケールが大きくなっていくと皆さん画材をケチるようになるので安価な絵の具を使いがち。でも、やはり多少お金がかかっても良い絵の具を使用すると彩度や透明感、質感に大きな差が出ます。
頭で考えることも大事、ですね。
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