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チャレンジし続けても結果はすぐに出なくても

19歳くらいから最初はイラストを描いて活動を始めて、そういえば今年で20周年じゃん。これ書いている今気づきました。

苦労話はしたくないのですが、僕は未だに大した跳ね方もせずにこれまで画家として活動を続けてきて偉そうなことは何もいえませんが、本当に沢山のアートイベントやコンペにも出し続けてきました。

中でも村上隆氏、kaikaikikiが主催するGEISAIがその中でも群を抜いてとても刺激的なイベントだったと思います。

大阪で開催を続けていたアートストリームというもう終わってしまったイベントなんですが、そちらには10回くらい?かな、出展を続け、その次に多く出展したのがGEISAIです。多分、6回くらい大阪から東京へいき、出展を続けていました。


GEISAIでフューチャーされてから有名になっていったアーティストも沢山見てきました。

ちょうど今日、東京ビックサイトで8年ぶりに開催されていて、アトリエ三月で展示をしてくれたことのある友人も何人か出展されています。




今回のイベントにはいけなかったのですが、僕が出展していた当初のGEISAIはとにかく出展作家やイベント自体の熱量が高かった。


数万十数万かけて作家が東京や地方から出展しにきています。それまでのコンペはこうしたブース型でアピールするイベント自体がまだあまりなくて、出展者のみならず多くのアート関係者が集まりました。

最近では昨年、京セラ美術館で開催された「平成美術」という展覧会で平成を象徴するコレクティブやグループの一つとして取り上げられていたのが記憶に新しいですが、


イベント自体は当時からコンペやイベント的な側面があったものの、確かに今後日本の美術史に残るであろう大きなうねりの中心になっていたことは間違いなく、そのイベントに何度も挑戦し、出展できたことが自分の中では大きなことだったと思っています。


今では僕がアトリエ三月として開催させてもらっているようなギャラリー単位でのコンペから大きなコンペまで随分アーティストが発表をできる場所やフューチャーできる機会が増え、コンペ自体がアートシーンの中にも多様性を重視するようなグラデーションになっていると思います。


今回のGEISAIはピーク時と比べて出展者数はそれほど多く内容に見えますが、(ピーク時は900ブース!!!?※あんまりちゃんと調べてません)それでもSNSから作家の熱量は感じます。


多分これだけの熱量やパワーが集まり感じることができるのも結局村上隆氏の影響力と、お金儲けに全く走ってこなかったことが大きいのだと思います。いつだったかのGEISAIの開催宣言でこのイベントはバカみたいな赤字を垂れ流して開催を続けていると話を聞きました。(実際お金がなさすぎて一度村上隆がアトリエとして使っている埼玉のど田舎で開催することがあって、それはそれでめちゃめちゃ面白かった)


僕は芸大にもいってなければ誰かに美術を教わったこともありませんが、独学で勉強し続けたこと、そしてこうやってエネルギーが集まる場所に居続けて間近で見続けることが大事なんだと思います。何事もチャレンジ、ですね。


コンペというからにはどんなコンペにも結果が伴いますが、こうして振り返ってみると僕は何度もGEISAIに出展してかすりもしてこなかったような作家ですが、そのチャレンジが分厚い層になって今の活動や考え方に影響しているのは間違いないなと痛感しました。

つまり結果なんてものはすぐに出るものばかりじゃあないってことですね。すぐ出てほしいですけどね。


写真は10年前にgeisaiに出た際のもの。


今日はこの辺で


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