最近引き取って手入れした家具たちを、公開
以前、記事にしたのですが、先月から古家具類の引き取り件数が明らかに増えました。徐々に徐々に上がっていくという上昇のタイプではなく、「ガチャコン!!」と一段間上がったというのが正しくて、早くこの環境に慣れなきゃと、試行錯誤しております。
今日は最近引き取った古家具の手入れの一例を話していこうと思います。
⚪︎最近引き取ったものはこれ
仕事柄、古民家と御蔵が専門なので、アパートやマンション、築年数がそれほど経っていない一軒家は、お断りをしています。ですが、前述の記事にも書いたとおり、そういった物件からも引き取り依頼が来るようになりました。
事前に古家具類の写真を送ってもらうようにしているのですが、古民家や御蔵と違うのは「保管状態の良さ」です。これには驚きました!!
古民家や御蔵だと、長年使われていない物件も多々あって、湿気によって傷んでしまっていたり、はたまた動物に齧られていたりなど、色々あります😅
ただ、新しい物件ですとそういった事も少なくて、保存状態の良い家具が多いんです。何より、古いものをわざわざ新しい物件に持っていって使っていらっしゃったわけですから、『思い入れもあって、大事に使われてたんだなぁ』と使い方を見るとすぐにわかります。
元々は建築系の事務所で代々使われていたもので、引き出しの中にはたくさん写真が入っていました。
引き出しの一部は取っ手が取れて、ビスを取り付けて代用していたり。割れてしまった引き出しはボンドをつけて補修してあったり。。。
この状態を見るだけで「壊れても自分で直して、長年大事に使っていたんだなぁ」というのがわかります。取っ手に関しては、この収納棚に馴染むような部材を取り寄せて、全部交換することにしました。
⚪︎手入れした後はこちら
そして手入れが完了したのがこちらです↓
全ての引き出しにマジックで文字が書かれていたので、思い切って今回は全てヤスリがけをして、木肌を顕にするようにしました(ストリップド加工)。剥離剤等を使えば、もっと早くきれいに仕上がるとは思いますが、どうしても匂いが身体に合わず、体調を崩してしまうので、こういう加工をするときは、ひたすらヤスリがけをしています。
また、どんなにきれいな状態だったとしても、長年積み重なった埃があるので、必ず水洗いをして数日間乾かす工程を踏んでいます。
水洗いをすると、必ず木材が水を含んで歪みます。今回の収納棚に関しても、引き出しが膨らんで入らなくなったりしたので、カンナで削ったり、色々やって調整しています。「自分で補修して直す」を前提でないと、水洗いはオススメできません。濡れ雑巾で拭くのも良いのですが、いくらやっても汚れはおちず、清潔感がないと買い手もつかないので、水洗いに切り替えました😅
こちらの手入れをした引き出し収納は、すでに嫁ぎ先が見つかっていて、友人が経営する店舗の什器になる予定です。
店舗のInstagramでは、古家具それぞれの細かい寸法や、どこの市町村のどんな古民家から引き取ってきたか、どんなふうに使われていたのか、など色んなエピソードと共に情報を載せています。ぜひ、覗いてみてください😊
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