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盛夏のブランチに、宮崎名物〝冷汁〟風ペンネ。
雨が止んだと思ったらその間隙を縫うように蝉時雨がはじまって、外は終始ノイジーな今日この頃ですね。そろそろ梅雨が明けてカーッと暑い殺人的シーズンが始まるのかと思うと、今からもうくたびれちゃいますね。あーあ。
さて、そんな時候の挨拶からはじまった本日は、食欲の落ちるこれからの季節、ブランチにぴったりの一品を突如思いついたので試したところ、そんなに悪くなかったのでご紹介します。
名づけて「宮崎名物〝冷汁〟風ペンネ」!
もうだいたいタイトルで言いたいことは言ってしまったし、皆様のご想像の通りなんだけど、かねてからショートパスタは味噌汁の具にしたらいいのでは? と思っていた。たとえばオレキエッテとアサリの味噌汁とかね。絶対合うと思うの。
そこへ持ってきて今、我が家は空前の夏野菜過剰在庫大量消費祭り絶賛開催中。どんどん夏野菜を食べていかなければならない。今朝起き出して、冷蔵庫の中に半分に切ったナスが横たわっているのがふと脳裏に浮かんだ。
あー冷たいナスの味噌汁食べよっかな。そう思った。
個人的にナスの味噌汁が好きで(妻は嫌いなので普段作らない)、特にナスをクッタクタにやわらかく煮たのを冷まして、冷たいまま冷やごはんにぶっかけて食べるのが好き。少年時代の夏の楽しい風景とともに味蕾に記憶されている味。
そんなわけで玉ねぎとナスを味噌汁にしはじめたら、今度はまた半分にぶった切られたままのキュウリが冷蔵庫からテレパシーで懇願してきた。おっさん、僕も萎びちゃう前に食べとくれよう、と。
ようし、じゃあ冷汁風にして食べよっかあ。冷汁好きなのよねー。あれを発明した人は天才だと思う。
と、そのとき天啓が降りてきた。
味噌汁ペンネ、今じゃね?
そっかそっか! ショートパスタ茹でて冷水で締めて、冷たいおナスの味噌汁かけて冷汁風にしてみよ! 我ながら極めて独創的な思いつきだと思った。今ググると同じようなことをすでに試している方がきっと大勢いらっしゃると思うのでググらない。
ショートパスタと言ったってうちには今ペンネしかない。しかもペンネもこないだ実家から一袋渡されたので余り気味だ。ようしこれを茹でよう。
冷水で締める前提なので茹で時間は表記通りかちょっと長めに。
ナスと玉ねぎの味噌汁は、ペンネで味が薄まるので気持ち濃いめに味噌を溶き、器にとって冷水に浮かせ冷ましておく。
キュウリとツナを盛ってできあがり。
冷水で締めたペンネに冷たい味噌汁をかけ、ツナとキュウリを天盛りに。黒コショウをガリガリ摺ってオリーブオイルをひと回し。
完成! 宮崎名物の冷汁にインスパイアされた冷たい味噌汁パスタ。
すでに自分の中では仕上がりは約束されているが、果たしてその味は……やっぱり想像通り! アリ!
冷たい味噌汁は温かいときよりも塩気が立って味わいがスッキリし、野菜の風味も際立つ。そこにペンネの食感が加わるのがおもしろい。キュウリのシャキシャキ感とさっぱり風味もいい仕事をしている。
そしてなくてはならないのがツナ。冷汁でもアジの開きを焼いてほぐしたのがないと味があっさりしっぱなしで締まらない。動物性タンパク質のコクをまとうことで完成する味。冷やし中華のハムなしとかイヤでしょ。
これはちょっとおもしろいぞ。
あえて苦言を呈するなら、わざわざパスタにしなくてもごはんにかければいいんじゃね、ってとこだけどそれはもうただの冷汁の劣化コピーでしかないし。朝イチに白ごはんのストックがない日もあるかもしれないし(うちにはいっぱいストックあったけど)。
暑くて食欲が落ちそうなこれからの時期、気分を変えるために、たまにはこんなブランチもいいのでは? もし勇気があれば、ぜひお試しを!