「動画編集」の授業
はじめに
お疲れ様です。静岡県住みます芸人ぬまんづの原いい日と申します。
本業はお笑い芸人、そして副業で動画編集者をしております。
副業とは言っても、本業でも自分たちのYouTubeチャンネルを持っていたり、BSよしもとでロケしてきたVTRの編集を行ったりと本業でも結構動画編集は仕事の中心だったりします。
主な経歴(読み飛ばしてもらって大丈夫です。)
・動画編集歴 14〜5年
・YouTube歴 12年
・いばらき広告大賞 優秀賞 受賞
・Y-Tube大賞 ベスト動画アワード2023 第2位
ちなみに編集自体はほぼ独学です。
専門学校時代にファッションショーが行われる会場の後ろの大きなスクリーンに流れる映像を作る係になったことをきっかけにそこから今日に至るまでずーーーっと動画編集を行っております。
先日、静岡県沼津市の小学校から「動画編集の授業の特別講師をやって欲しい」という依頼がありました。
そこで授業を行った様子をSNSにアップしたところ、色んな方からぜひ授業をやってほしい!とお声をいただいたので、ならばと思い、こうしてnoteに簡単ではありますが動画編集について自分が思っていることを書いてみました。
ただ、動画編集に関しては奥が深く、人によって必要さは千差万別ですので、「もっと〇〇を詳しく知りたいよ!」とか「自分たちはこういう動画編集をしたいよ!」みたいなご希望ありましたら、ぜひ僕の方まで直接ご相談ください!全国どこでも動画編集の授業しに行かせていただきます!
動画編集とは?
動画編集ってなんでやるの?
まずはじめに動画編集とは何なのでしょうか?
僕なりの解釈で簡単に言うと
「撮影した映像をわかりやすく伝わりやすくするためのもの」
ってのが僕の個人的な意見です。
素材が何もないところから映像を作る方法などもありますが(CGとかモーショングラフィックスとか)そういったモノは一旦置いておいて、その次のもう素材として誰かに見せたいものがあると言う前提で話を進めます。
まずはこちらをご覧ください。
相方のうえたけ君が爆笑の一発ギャグを披露している動画です。
続いてはこちら
こちらは先ほどの素材に動画編集をしたものになります。
それではここで問題です。
この2つ目の動画の中でしている動画編集をわかるだけ書き出してみて下さい。
いくつ書けたでしょうか?
では答え合わせです。
・最初の部分にタイトルが入っている(タイトル)
・音楽がついてる(BGM)
・下にセリフを追いかけた文字が入っている(テロップ)
・効果音がついている(SE)
・文字が動いている(テロップ+エフェクト)
この辺は比較的簡単だったのではないかと思います。
他にもいくつかあります。
・不必要な部分をカットしている(カット、ギャグの名前を言った後や動画の終わりの部分)
・うえたけくんの声を聞きやすいように大きくしている(音量調整)
・少し明るさを変えて動画を見やすくしている(明度調整)
・タイトル部分と最後は動画を止めてタイトルや文字を見やすくしている(一時停止)
・少しだけ画像を大きくしてメリハリをつけている(サイズ調整)
などこの辺りも動画編集の作業の一つです。
動画編集すると何が起こるのか?
これらをなぜ行うか、それがわかると次第に動画編集とは何のために行うものか、と言うのがわかってくるかと思います。
・テロップ→なんて言っているかをわかりやすくするため
・タイトル→これから何が起きるのかをわかりやすくするため
・動画を一時停止→画面に出てる文字の方を読んでもらうため
・メリハリ→場面が展開したことをわかりやすくするため
・効果音→動画の盛り上がるところをわかりやすくするため
・カット→動画を見やすくするため
以上のことからわかるように動画編集というのは
元の素材をもっとわかりやすくしたり、見やすくしたり、聞きやすくするために行います。
最後のカットですが、これはわかりやすくというよりも見ている人が退屈しないため、見やすくするという目的が多いです。
何にしろと元々ある素材をわかりやすくする。というのが動画編集の目的となります。
簡単に言えば、動画自体が面白くてわかりやすければ動画編集なんて技術は入りません。その証拠に同期のガーリィレコードチャンネルはほとんどの動
画を撮ってそのまま出しています。
これは動画自体が面白いことはもちろん、彼らがこの動画で何をするのかの説明が上手で、YouTubeのタイトルなどからも何をするかが明白だからこそできることではあります。
でも動画というものは失敗することもあります。
キャッチボールをする動画を撮ろうとしたら「ボールが水たまりに入ってドロドロに汚れてしまった。それを水道まで言って洗ってきた。」
この部分、別にいらないですよね。
じゃあ、カットしちゃいましょう。
キャッチボールする相手が遠くて声が聞き取りづらい。
なら音量調整して相手の声を大きくしましょう。
それでも聞こえない部分があったら
テロップ入れて、なんて言っているかフォローしましょう。
これが動画編集です。いらない部分は削って見やすくする。
足りない部分は技術で補う。
それができるのが動画編集です。
動画編集をする上で最初に知っておきたいこと
いくつか実践的なことをお話ししますが、どこまで行っても説明することは星の数ほどあるので、ある程度手前の部分で止めておきます。
動画を出す場所に合わせて縦か横か考えよう
まずはこれを絶対意識して欲しいです。
テレビやYouTubeに流すならカメラは横にして撮って下さい。
TikTok・Instagramのリール・YouTube Shortsならカメラは縦で撮って下さい。
これだけは必ずやって欲しい。今お手持ちのスマホは基本的には縦で操作してますよね。そのクセのまま動画を撮る時もそのまま縦で撮ってしまう人が多いです。
縦で撮った動画も使えないことはないですし、編集次第では横サイズに誤魔化すことはできますが、でもめちゃくちゃ残念な動画になります。
横サイズの動画なのにギリギリ縦でも許せるのは夕方のニュースに流れる、視聴者提供の映像くらいです。あの短い時間しか許されません。
大事な見せたいものも小さくなっちゃいますので動画の縦と横は常に意識しましょう。
カメラはスマホで充分
よく聞かれることの一つに「カメラはビデオカメラがいいですか?」とか「一眼レフみたいな画質のいいやつを買うべきですか?」とか聞かれますが
正直iPhoneで充分です。今出てるやつで最低でもiPhone11より性能良ければ、撮った動画に関しては大型テレビでも耐えられます。
あと、何よりも使い勝手がいいです。ビデオカメラとか一眼は画質綺麗ですけど、SDカードに入れて、それをパソコンに指して…あれ!?SDカード刺すところない!?あ、あった!でも指したのに反応しない!(汗)
みたいなわずらわしさがiPhoneやスマホならないです。
AirDropとかGigaファイル便とかメールとか、編集するPCに移動する手段が多数あります。
もっと言ったら、そのスマホの中で編集して、そのままYouTubeにアップ!なんてそんな簡単なルートもあります。
それで動画編集をたくさんするようになったら、もっと画質がいいものが欲しい!とかもっといろんな動画編集をしたい!ってなった時に必要なものを買い足して下さい。
それまではスマホやiPhoneで充分です。
動画編集はInShotかCapCut
上にあげた3つの動画編集ソフトは全てiPhone用の無料アプリ(課金すると広告とか消えたり機能が増えたりする)まずはこれで充分です。Androidスマホにも同じやつがあるはず。
これで動画のいらない部分を切るのと必要なところにテロップを入れる。
これだけでもう見事な動画編集です。
まずはそれで慣れましょう。
最後に
動画編集は沼です。
ここから先、追求しようと思えばどこまでも追求できます。
さっきのうえたけ君の動画なら
笑い声を足す/ワイプで自分を入れてリアクションを追加する/エンドロールを入れる/左上に番組ロゴみたいなのを入れる/サーベルタイガーの画像を薄く表示する/崖のところにイラストで落石や鳥なんかを出してPOPにする…
など今考えただけでもまだまだここからどんなことでも追加していけます。
そして発想したいではどんなことだって可能になります。
「ここどうしたらいいですかね?」「こんな時はどういうことができますか?」などなんかあれば何でも聞いて下さい。
M-1 一回戦を突破する方法を相談されても何にも答え浮かびませんが、
動画編集だったら湯水のようにアイデア出てきます。
そしてそれは人によってまた全然違う解決方法を持ってると思います。
結構しんどいなーめんどくさいなーと思うこともありますが、知っておくと何かと便利な技術だと思いますよ。
なんか困ったことがあったら言って下さい。
あと授業の依頼、学校でも企業でもサークルでも友達の集まりでも、これからYouTubeやってみようかな!って人でもいいのでお待ちしております。
あなたにあった編集の授業をさせていただきますので。
それではBSよしもとのロケ動画の編集に戻りますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ぬまんづ・原いい日
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