AI を使った自習・レポートに関する留意
夏スクなどの授業内レポート。10分少々で記載するため時間がなく自分で考えることを放棄しAIチャットを利用する人を見かけます。この利用自体の是非をここでは問いません
しかし、現在のAIチャットはバカなのでしばしば間違えます。特に専門用語を専門用語と理解せずに一般的な文脈と切り分けずに使用することがあり、講師にちぐはぐで理解していないと判断される文章を書くおそれがあります
具体例な単語
特に経済学の用語においては「モラルハザード」「市場の失敗」があげられます。これらは一般用語としても使われる言葉であり、一般の文脈の意味と、経済用語としての意味が異なります。例えば生活保護と経済学についてチャットAIに問うと次のような返答が来ました
経済用語としての「市場の失敗」と、市場が十分でないとか必要な人に財が行き渡らないというのは違います。一般的な言葉の「市場」と「失敗」という言葉の意味にチャットAIは引きずられ、経済用語としての「市場の失敗」を間違った意味で使用しています。
同様にモラルハザードという言葉もその一般的なことばの意味にひきずられ、経済用語としての意味とは違った解釈をし、返答を返すことが多いです。
このように、専門的な用語をAIに質問する時、またAIが返答してきた時には、AIが専門用語を専門用語として理解しているかの確認が必須となります。また質問をするときに「マクロ経済学に定義される経済の失敗について」など、厳密な質問をする必要があるでしょう。
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