ペンを持ちたい、そんな夜 12月21日
冬至前日、岐阜に戻るつもりでいた。
バトンズの学校のslackに忘年会のお知らせが届き、日程が12月21日と知り「あら……どうしよう」と迷っていると娘が言い放った。
「岐阜よりそっちの忘年会でしょ!」
ずっと同期のみんなに会いたかった。きっと話を聞いてほしかった。わたしは「書く」ことができるのだろうかと。
久しぶりの再会、ちょっと緊張したけれど、半解凍のカルパッチョを食べるころにはほぐれていった。
みんなお仕事頑張っていて充実している様子。すごいなぁ、顔つきがプロだなぁ。
いろんな話に刺激を受けていると、ニコニコ顔の師匠、古賀史健さんがやってきた!
別の忘年会を終えて駆けつけてくださった。
もしかしたらお会いできる可能性があるかも……とカバンの中には『さみしい夜にはペンを持て』と、来る前にコンビニで買った油性ペンが入っていた。
サインをもらおうとコンビニに寄った自分に親指を立てて自然と口角も上がっていた、そんなガードが緩んだときにボディブローを打ってくる古賀さん。
「みんなのnote読んでるよ」
あぁ……
「考えること」を怠っているのがバレている、絶対に。
何を考えて書いたのかを魔法使いのように読まれている。
後ろめたさがあるものを書いているからそう思うのであって、反省しかない。
そんなわたしに、神の救いのような言葉が。
「ポテンシャルがある」
師匠からの言葉にこみ上げるものがあったけれど堪えた。
本当は何を書きたいのか、そっちに全振りしていいんだと背中を押してもらったような言葉たちをたくさん頂いた。
東京に来て生活するだけで余裕がない、でも書きたいものはある。
更年期なんて言ってる場合ではないんだ。
同期の編集者さんもまっすぐ目を見て、試合開始のゴングのような言葉をくれた。
今日は岐阜に帰らないで正解だった。娘に感謝しなくては。
渾身の1本を書きたい。先ずは1本からだ。
話の流れで、みんな同じテーマで書いてみる企画も上がった。
正月寝ている場合ではない。
またお守りが増えた。
古賀さん、ありがとうございます。
企画してくれたTさん、ありがとうございます。
ペンを持ちたくて指先にぐっと力が入る、そんな夜でした。