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「おかえり」って嬉しいね

改札を通りデッキに向かう。見上げると6人の鵜匠が迎えてくれる。

7か月ぶりに岐阜の空気をおもいきり吸い込んだ。
駅に着いたその時から帰りの新幹線に乗る数時間前まで、予定がぎっしりとつまった4泊5日帰省の記録、おつきあいください。

(9月)13日の金曜日、今の若者にはジェイソンの顔が浮かぶこともなく「誰それ?」というただの金曜日、高速バスで東京駅から名古屋駅まで移動したのだが、途中の渋滞で1時間15分ほど遅れての到着となった。
岐阜駅に着いたのは夜の7時半、駅の商業施設内の居酒屋に直行し友人と夕食をとった。
満席の店内は若いグループが多くとても賑やかで、真ん中よりの席に案内されたわたしと友人は終始大声で話さねばならず、揚げ物のカロリーは半分ほどに減ったのではないかと思う(思うのは自由)。


14日の昼はお世話になっている方との食事会。御年90歳のおじいさまだが、音楽が好きでバンドを組んで練習し、年に一度施設で演奏をしている。
元のメンバー(わたし)と現メンバー(息子)に鰻丼をごちそうしてくださった。

早く食べたくて雑な写真だぁ

わたしは今年初の鰻丼、はぁ幸せ。おじいさまもぺろりと完食され、まだまだお元気で安心した。息子を可愛がってくださる、ありがたいことです。

夜は「こよみのよぶね」2024年度の始まり「第一回こよみ会」に参加した。
東京から総合プロデューサーの日比野克彦さんもいらっしゃり、初参加のチームも数組加わり、冬至に向けて動きだした。

今年は岐阜県で第39回国民文化祭、第24回全国障害者芸術・文化祭「清流の国ぎふ」文化祭2024が開かれる。42市町村で自分の町の推しをデザインしてスタチューを制作。ここに「こよみのよぶね」の行灯制作の技術が活かされ、歴代制作リーダーたちがお手伝いしている。
その流れを受け、「こよみのよぶね」も歴代リーダーズが協力して制作チームをサポート、運営にがっつり関わるスペシャル版となりそう。

懇親会では日比野さんと先日の藝祭2024について酷暑を思い出しながらお神輿の話などできて最高でした!
わたしはお酒を飲まないので、お開き後は運転手、日比野さんをお送りして任務完了。


15日、昼間は息子と買い物にでかけ、昼食は冷凍ピラフを使ったドリアを息子が作ってくれた。
9月15日はお寺の住職だった友人の命日、毎年この日にお寺で開催する「シューコーまるけ」に行ってきた。
お寺の先にある伊奈波神社でお参りをする。ここからの景色が好きだ。

曇っていたね

岐阜善光寺に戻り、先ずは本堂、お墓で友人に手を合わせる。
この日も暑くてすでに汗だく。息子がいちご農家さんのかき氷を奢ってくれた。

スライスされたいちごがたっぷり!

頭がキーンとなって暑さを少し忘れることができた。
食べていると、あちこちから「あ、おかえり」と声がかかる。ただいま、ありがとう。
ここにこれば誰かがいて、SNSで近況は知っていても、声が聞けることで安心する。
親友家族にも会えて、いい夜だった。
あ、おいしい肉まんも息子とはんぶんこして食べたんだった。

本格中華!おいしかったです。


16日は敬老の日ということで家で焼き肉をして母、弟、息子と食卓を囲んだ。
よく食べる息子を見てお腹がいっぱいになった。
母と弟とは来月東京で会えそうだ。
祖父母のお墓参りもできた。お墓に行かなくても思い出すけれどね。

夕食後、友達と長良川へ鵜飼を見に行った。
川岸に座ると屋形船からは楽しそうな声が聞こえ、川風が髪を揺らし顔を撫でてくれる。
川上から篝火がゆらゆら、鵜飼舟が流れてくる。
鮎漁をする鵜たちが川に潜ったり、鵜匠さんに引き上げられたり、おつかれさまです。

川面に映る篝火、きれいなフォルムの金華山、友達との語らい、完璧である。
自分の物語のエピローグはここで書きたい、そんな大切な場所である。

友達に素敵なプレゼントをいただいた。
そのプレゼントの作者と会えるというスペシャルな時間については別記事で。


いよいよ東京に戻る時間になった。
岐阜駅でお土産を買おうと思いカートを引きながら商業施設へ。
んんっ、なんと! 休業日だと?
何も買えないじゃないか……
最後の最後にしてやられたり!というオチのついた帰省でした。
おしまい

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