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「止まらぬ食欲と感謝したい人」2022/03/10

本日のオルタナティブスクールすだち
小3×1名 女子 Rさん
小5×1名 男子 Mくん
小6×1名 女子 Mさん
中1×1名 男子 Tくんが来校。全部で4人。

前回初対面だった彼ら。
1週間ぶりとはいえ、まだ緊張も見え隠れしていましたが、
それも時間の問題で、自然と馴染んでいきました。

朝はお絵描きに従事。
100均に売っているスクラッチアートというものをやってみることに。

黙々とアートの時間
小3女児作
小6女児作

そうこうしているとMくんが到着し
一緒にサイコロを使ったボードゲーム(ストライク)で運試し。

初めは私がルールなどを簡単に説明し、そのあとは彼らにお任せ。
お互いルールを確認し合いながら、激戦。
やることはサイコロを投げるだけなんだけどね(笑)
めっちゃ盛り上がりました。

10:30ごろになると

あーお腹すいたー

という声がちらほら。
そんな声が聞こえようとも、私がやることは見守ること。
買い物行こっかー?も、何食べるー?も言わず、
彼らが自分で動き始めるまで根気強く成り行きを静観。
すると、
お昼のメニューを決めよう〜!ということになり
計画会議が発生。

なにやら訳のわからないワードも混入していますが、
そこは会話のチャンスと思い、やりとりをしました。
特に汚い言葉や残酷な言葉などの類のものは、毅然とした態度で
厳しい姿勢を取ることにしています。
そういう言葉(死ね、ウザいなど)を使うのは、語彙力が育っておらず、それを言葉にするしかなかったり、気を引きたいという気持ちの表れだったりすることがありますからね。

そして買い物へ。

これがなっかなか決まらない(笑)

うどん食べたーい
そばー
カレーうどーん
ぎゅうどーん
ステーキー
お菓子ー
ハヤシライスー

内心”早くしてくれ”と思いながらこちらも彼らの動向を見守る。
たまに「提案」という形でメニューについて意見させていただきながら決定しレジへ。

財布とエコバッグは彼らに一任

帰り道も立派な教材が。
大きなミラーを見つけ、一喜一憂。

今回は、
焼きそば×1名
レトルトの牛丼×3名(うち2名は+うどん)
レトルトの中華丼×1名(私)
ということに。
各々が食べたいものを。

焼きそばを選択した小3のRさん
自分で玉ねぎを切っていきます。ふ、太い(笑)

レトルトを温め、焼きそばをつくり、
炊き立てのご飯にあんなにうるさかった彼らは、黙る。
ご飯に夢中。
この年代の子たちってホントめっちゃ食べるよね。

牛丼の具材をうどんへインして、肉うどんへ

ご飯の時間、
この日は3月9日ということで語呂合わせで「サンキューの日」

「感謝の気持ちを伝えたい人はどなたでしょう?」

と聞いてみたところ
返って来た答えは

「ゲーム」

4人とも同じ答え。
これには本当に悲しい気持ちになりました。
もちろんこれが本心ではない可能性もありますし、最初の一人が「ゲーム」と言ったことでそれに追従した可能性もある。
思春期の多感な時期に、周りにどう思われるだろうという羞恥心から、それを隠すための回答だという可能性もある。

とはいえ、とはいえよ
「人」ではないことに憂いを抱きました。

理由を聞くと、毎日楽しい時間をありがとう、とのこと。

すだちで過ごす彼らには、もっと楽しいものがあるということを。
もっと世界は広いということを。
もっともっと人って素晴らしくて、素敵な大人がいて、
成長していくということは希望があるんだということを
感じてもらえるように頑張らねばと決意した時間になりました。

その後の片付けは、やる子はやる。
やらない子はやらない。
すだちに1年通っているMくんは、最初は全く片付けなどはしようとしなかったけど、自分のものはシンクに持っていくようになってきているし、
今日のこの発言。

みんな自分のもの、片付けないんだね

片付けようと思って、行動しているMくんが素敵なんだよって伝えました✨

その後は思い思いにカードゲームなどを出してきて遊んだり、

「Poi」ゴミの分別を国別にクイズにした協力ゲーム

お外いこー

というRさんの再三のアピールがみんなに通り、公園へ。

走り回るだけで楽しい時期ってあったよね(笑)

シーソーで重心、つり合いを試行錯誤してみたり、

桜咲いてるー

と春を感じてみたり

戻ってきて「みんなで最後ゲームしよー」
と勤しんだりして過ごしました。

私の圧勝。ゲームで手は抜かない。「それはオレの魚だ!」

これがスタート地点。すだちに来てくれた彼らのはじまり。
これをしっかり覚えておこう。
ここから彼らが何を思い、どう行動し、考え方を変容させていくのか。
子は育つ
ということを信じ、そこにどんな関わりがベストなのか最適解を見つけ
出過ぎない。

すだちにたくさんの子どもが来てくれるように。
たくさんの親御さんにこのスタンスが、いかにこどもたちの情操に働きかけるかを知ってもらえたら幸いです。


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