英語のネイティブチェックは万能でないことを知る
英語のネイティブチェック/Native checkとは、英語の母語話者(Native speaker)に非母語話者の英語を確認してもらうことです。
ここでは、日本語から英語へ翻訳された英文の表現が適切かどうか、文法の間違いがないかをチェックしてもらうこととします。
英語のネイティブチェックについて結論から言うと下記の2点になります。
【1】必要性は限定的である。
【2】チェックは万能ではない。
上記の【1】については下記の例のように用途が限られます。
(A)日本の大学の学長が英語圏の大学の学長(英語母語話者)へ出す手紙
(B)英文で提出する学術論文
(C)英語を公用語とする国への外交上の公文書や親書、大使館へ出す各種手紙
上記以外にも英語母語話者によるネイティブチェックが必要な場合もあるはずです。
しかし、ネイティブ(英語の母語話者/Native speaker)にチェックをしてもらったとしても、それで英文が完璧になるとは限りません。
筆者にも経験がありますが、論文を複数のネイティブにチェックしてもらった時、同じ表現で複数の指摘がありました。特に混乱したのは冠詞です。必要であったり不要だったり、ネイティブの間でも意見が分かれます。
結果的に文法上の細かい箇所で混乱し、修正したものを再度別なネイティブにチェックしてもらうなど、今思うと無駄な作業に時間が取られたと思っています。そのような時間は内容の充実のために使うべきです。
尚、ネイティブチェックを依頼する場合、1人のチェック者か1つの会社に依頼した方が無駄な混乱を避けられます。
再度、ネイティブチェックに完璧を求めず、失礼なく相手に伝わり、理解してもらうことが第一と考えるべきです。