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言葉に加えて態度で表すことも必要-スポーツ、格闘技の例
外国人(日本人も含む場合もあり)に伝えて理解させるには、察しや阿吽の呼吸、以心伝心は通じず、空気は読まれません。だから言葉にして伝える必要があります。
しかし、言葉に加え、態度で相手に伝えることも時には必要になります。
スポーツを例にあげると、柔道やボクシング、レスリングでは、試合中の消極的な態度は頻度によっては減点の対象になります。
柔道は相手の力を利用する技もあるため、相手との距離をはかることもあります。しかし、その間合いを取る行為を「消極的」と判断され指導されることがあります。指導が2回以上になると相手の得点になり、勝敗に不利になります。そのため、意識して常に戦う姿勢が求められます。
レスリングも同様に消極的な選手に与えられるPassive(パッシブ)と呼ばれる注意があります。
ボクシングではレフリーが常に選手にFight(ファイト)を促します。
「あしたのジョー」の矢吹と力石の最後の試合で、お互いがガードを下げてにらみ合いを続けるというのは漫画の中の話です。
サッカーの国際試合ではボールの取り合いで負けた選手が時々派手なオーバーアクションでピッチ上に倒れるシーンを見ることがあります。これは派手に倒れることにより、相手側の反則(ファウル)を審判に印象付けるためにわざと目立つように倒れています。
もっともすべてのオーバーアクションがぺナルティになるわけではありません。しかし、そのアクションが反則の判定に繋がり、結果的に勝敗を分けた事例が多くあったことは事実です。そのため、審判に印象付けるよう意識的にオーバー(過剰)にアクションすることはサッカーの試合でも重要です。