『親という漢字はこんな感じ』
親という漢字は、木の上に立って見ると書く。
もう赤ちゃんではないのに、
ものすごく近くでちょっかい出して
子どもの自主性を削いではいけないのだろう。
転ばぬ先の杖を差し出して差し出して差し出し過ぎて、
自分で後始末できなくなってしまうような、
大人にさせてはいけないのだろう。
自分で失敗したり経験したりする機会を失って
転んだ時に自力で立ち上がれないような、
人任せの人間にしてはいけないのだろう。
そばに居すぎて居心地良すぎて
大きな海原に出るチャンスを奪ってはいけないのだろう。
遠くから
「おーい、見守ってるぜー」
くらいで、よいのだろう。
わかっているけれど難しい。
子どもが旅立つことに怯えているのは、
子どもではなくて親の方なのかな。
自分も大した人間ではないから、
心配するなんておこがましいかな。
大きくなってきた我が子を見ながら、
そんなことを思ってみた夏のある午後。
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