小さな屈折。
光が光を煌めかせている。見逃さなければそれは何処までも遠くへ突き進む。
時に滲む涙の角で。愛しさに細めた瞳のまつげの端っこで。足元に転がる石ころの真ん中で。夕陽が沈む水平線の隙間で。届かなかった想いの隅っこで。
この瞳に映る煌めきをずっとずっと追いかけていたい。
ほんとはずっとそう言ってあげたかった。
言えなかった。信じてほしかった。信じていたかった。あの日のままで。
生きていたい。生きていてほしい。
光を探していたい。
だけどね、ちゃんと覚えているよ。
あなたの笑顔も。
今日もわたしの瞳に光が映る。
#詩 #エッセイ#言葉