個人事業主が、法人化するメリット&デメリット、タイミングとは
法人になると節税になるとは言われていますが
なぜ節税になるのか?
の解説をしてみたいと思います。
今回は、税金メリットを中心に説明です。
法人にするメリットざっくりと、、、
①法人にすると使える経費が増える
②法人の方が個人よりも最大税率が低い
③法人の方が個人よりも社会的信用が高い
●税金は何で決まるのか?
それは・・・
課税所得(利益)ですね。
会社員の場合は、
給与ー控除=課税所得
個人事業主の場合は
売上ー経費ー控除=課税所得(利益)
法人の場合は
売上-経費-控除=課税所得(利益)
●法人化のメリット
1,節税の幅が広がる
①出張旅費日当
遠方への出張に対して会社から自分に日当が出せる
②社宅経費
・会社が社宅として物件を借りることで、
家賃の8~9割を経費にできる
③退職金
自分に退職金が出せる
退職金は税制上有利!
退職金を支払ったあとも、多少給与をもらったり
会社に関わることもできる
2,法人と個人の最高税率の差
1,個人の最高税率は55%
(仮に1億円利益があれば、個人であれば5500万円
税金でとられる)
2,法人の最高税率は34%
(仮に1億円利益があれば、法人であれば3400万円
税金でとられる)
3,信頼が増す
対外的、社会的にも信頼が増すため、仕事がとりやすくなる
●法人化のデメリット
1,社会保険料の支払い
・所得税5~45%
・住民税10%
・健康保険10% ※会社が半分負担
・厚生年金18% ※会社が半分負担
・労災保険0.4% ※会社が全て負担
・雇用保険1%
・介護保険1.6% ※会社が半分負担
これら「会社負担分」は自分で負担をしなければならない
事業拡大のためにスタッフを雇うのであれば
5名以上の場合には社会保障に入らなけばなりません。
2,コストが増える
・税理士報酬
決算料と合わせると、年間20万~30万程度かかるかも?
個人事業の場合には個人でできても、法人になったら、税理士さんが
必要になります。
・赤字でも税金発生
法人住民税の均等割り、というものがあり、
年間約7万円くらいは必ず発生する
・会計や事務手続きが増える
記帳などなどいろいろな手間が増える
●法人化のタイミングは?
いろいろな見方がありますが、
あらゆる手間を考えると、
正直、
税金のメリットだけを考えて法人化するのは微妙です。
分からない、決められない、、、と迷っている間は、
個人事業主のままで良いかと思います。
特にシングルマザー、シングルファザーで
とにかく毎日が、育児、家事、仕事、などなど
ただでさえやることが多いシングルペアレントには
できるかぎり、個人事業主でいることを
私はオススメします♪
もちろん、何千万、何億と収入がではじめたら、
法人化の税金メリットの方が多いです!
●最強の節税対策って何?
最強の節税対策でオススメできるのは
以下の2つ。
①会社員+個人事業主
・最低限の生活基盤を会社でつくりつつ
個人事業で節税メリットを享受
②マイクロ法人をつくる
・法人(ひとり社長)+個人事業主
今、すでに個人事業主の人で収入が増えてきた人に関しては
②のマイクロ法人をつくる、ですね。
いわゆる、ひとり社長です。
②のマイクロ法人をつくる、に関しては
また、ご紹介していきたいと思います♪
一生で支払う税金の額は大きいものです、
しっかりと自分の身は自分で守っていきたいですね!