「ありがとう」と「おかげさま」
「有り難う」とは、有ることが難しいことですから、めったにないという意味から生まれた言葉です。
実は「ありがとう」という感謝の心は、一人ひとりが何かの行動を起こす以前にすでに具わっているのです。それはなぜでしょうか。私たちは、家族、周りの人、見知らぬ人々、引いては目に見えない様々なものから、有り難い「おかげ」をいっぱいいただいて生きているからです。
家庭にあっても職場にあっても、人と人との支え合いによって生きているのです。今日一日無事に働くことができました。おいしく食事をいただくことができました。あたたかい布団の中でぐっすり寝ることができました。これらのことは、決して自分ひとりの力で成り立っているのではありません。そして神仏のご加護や大自然などの大きな存在のお陰をいただき、畏敬なる存在に包まれているのです。
私たちは「生きている」と同時に、「生かされている」のだということがわかると、自然に対して、また人や物に対してやさしさが生まれてくるはずです。そのやさしい心を表す言葉、それが「ありがとう」と「おかげさま」です。
転載元 一隅を照らす運動 https://ichigu.net/index.php
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