緊張する生き物
1月6日に今年初めての勉強会があった。
ボディマインドリスニング(BML)というものの勉強会で大分にいらっしゃる精神科の先生が主催されている。
この勉強会は初めての参加なのだけれど、6名の参加者のうち、3名は知った顔があるという状況だった。
もともと、昨年11月と12月に、よく参加させていただいている勉強会の講師として、今回の先生がいらしていて、その際に紹介いただき、参加した流れである。
BMLについてはまだ論文だけで、本などはないのだけれど、講義をきいて、普段自分の中でごちゃごちゃしていたり、感じていたことが、すごくすっきり整理された感じで、この勉強会も即参加をお願いした形である。
まだ知ったばかりで、正しいかどうかわからないのだけれど、私の理解だと、
「クライアントの話を聴いているときに大事なのは、自分のこころの視野を広くもつこと、そのための自分の身体やこころの状態を感じるための具体的な手法」
という感じだろうか。
臨ををされている先生なので、お話の一言一言がとてもリアルで納得感があり、そして、先生自身も、参加者の話を聴きながら、またご自分の考えをバージョンアップしていくという形で、とても良い時間がすごせた。
ただ、もともとの勉強会もそうなのだが、どちらもがっつり心理療法を学んだり、実践している方々が多くて、学会などには無縁の私はちょっと緊張する場でもあったりする。
そのため初回というのも含めて、ドキドキしながらの2時間だった。
とはいえ、もういろんな気づきがたくさんあったすごい2時間だったのだけれど、一番印象に残ったのが、終わり近くで先生がお話された
「人間てほっておくと緊張する生き物だと思う」
という言葉だった。
これは前述した「心の視野を広げる」のにはリラックスしていることが重要で、緊張しているときは視野が狭まっている、という話の流れで出たのだけれど、聞いた瞬間もう、びっくり。
何しろ、私は、ベースは緊張していないけれど、何かあると緊張する、という風に考えていたので、全く逆!
えええ~!!!
みたいな感じだったのだが、なんだか、すとーんと腑に落ちた気がした。
たしかに、お客さんにも緊張して当たり前と言っていたけれど、それは何か緊張が高まる場面ではなるよね~、という意味だったのだか、何もしなくても緊張する生き物なんだと言われたら、むしろ、どうやって緊張を解くかにだけ集中すればいいんじゃない、ととてもラクになった気がしたのである。
そして、何より自分が緊張する場面にあたっても、「緊張する生き物」だからね、と思えるようになった。
まだこの言葉を聴いて日が浅く、実際に相手に伝える言葉としてはまだ出していないのだけれど、このフレーズの影響を受けて、どんな言葉が私の中から出てくるのか、私自身がとても楽しみになっている。
楽しむもまたリラックスの一面だと思うので、これもまた「こころの視野がひろがっている」状態かなと思う。
この調子だと緊張も楽しめるかもしれないと思う、最近なのである。