プラスティック新法
コンビニでタダでもらっていたスプーンやフォークが有料化する?!
2020年7月にレジ袋が有料化して、もはやあたり前になってしまった感もありますが、これはあくまで入り口のこと。プラスティックごみ問題は自然環境、特に海が埋め尽くされてしまう危機的状況なのです。2021年3月に使い捨てプラスティックに関する新法案が閣議決定されました。その新法案について綴ってまいります。(2021.3.27現在の情報)
身の回りのプラスティックの行き着く先
私たちの身の回りをちょっと見渡してみるだけでも、あらゆるところにプラスティック製品が並んでいるな〜と改めて思うものです。軽くて丈夫、何よりもコストが抑えられていて、私たち人間の便利さと快適さを追求したゆえ様々な知識や技術革新の証なんですよね。
とはいえ、このプラスティックはその丈夫さゆえに自然環境との相性はよくないようです。プラスティックそのものが悪いというわけではなく、プラスティックを使い捨てにしたことは誤算だったかもしれません。時間が経ったら微生物が分解してなくなる、自然に還るということはなく、現実的には海に流れ海洋を漂い、あるものは海底に沈み込み、あるものは海岸に打ち寄せられたり。プラスティックゴミの行き着く先はなんと海なんです。
ある調査によると毎年800万トン、多くて1200万トンのプラスティックゴミが世界中の海に流れ着いているとのこと。800万トンって東京ドームに換算すると約7個分、この量のプラスティックゴミが毎年流れ着いているということです。そのため2050年までには、海の魚の重量をプラスティックゴミが超えてしまい、海の中にいるのは魚ではなくプラスティックゴミだったという未来が待っているかもしれないのです。
またプラスティックゴミを燃やせばダイオキシンが発生して、オゾン層が破壊され、地球温暖化がより深刻化するという状況。プラスティックそのものを削減する、使い方を見直すことを世界的に進めていかなくては地球が危ない!そんな状況なのです。
プラスティック資源循環促進法
環境に関する取り組みは、先進国の中でも出遅れている感のある日本ですが、ようやくこの地球環境問題に対してより積極的な行動を促す法案が閣議決定され、早ければ来春(2022年)にも施行される動きとなっています。それが
「プラスティック資源循環促進法」です。
これは、製品の設計から廃棄、そしてリサイクルに至るまでの段階的な対策が盛り込まれていて、例えば、使い捨てプラスティックの有料化をはじめ、代替素材への切替を事業者に求め、違反すれば罰金も課していくもの。また消費者が協力しやすいようにと国がロゴなどを定めて後押しするようです。
大きく3つのポイントがあり
1.プラスティック製品を最初から解体できる設計にして、リサイクルしやすいもの、環境に配慮したものに変えること。
2.コンビニなどは店頭に回収ボックスを設置して、自主的なリサイクル活動を促していくこと。
3.ワンウェイプラスティック、使い捨てプラスティック製品の削減をする
プラスティック製品を削減するだけでなく、コンビニでカレーを買うとタダでもらえていたプラスティックスプーンの有料化が検討されています。同時にプラ素材から紙を始めとする代替品の切り替えは必須となってきます。もちろんこれはコンビニに限らず、飲食店が扱うプラスティックの容器など、またホテルや旅館のアメニティなども幅広く対象を広げる可能性もあるようです。
私たちを取り巻くプラスティック事情が大きく変わろうとしています。一人ひとりの自然環境、そして地球の置かれている状態に目を向けた時、何を選択するか、どう行動するかが問われているのかもしれません。
ちなみに、その代替商品としての紙ストローについては、弊社の商品はピカリかな〜こちらから
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