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ウークイ(見送る日):沖縄のお盆最終日

いよいよ旧暦7月15日は「ウークイ」。
ご先祖様に3日間の滞在をお送りする最終日です。通常ならば親族が集まって、ご先祖様のお見送りの儀式を行いますが、今年はコロナウイルス感染拡大のため自粛。家族だけでそっとお見送りです。そのウークイについて綴ってまいります。

ウークイ


お仏壇のある家では、旧盆の最終日に「ウークイ」というご先祖様をお送りする儀を親戚一同に集まって軽い宴とともに行います。ちなみに、お迎えしてからは朝昼晩の3食を毎回お供えします。

ウークイではお供えしていた果物やごちそうを下げて、ウチカビを燃やし、精霊へのお土産として門外の石垣の下におきます。

沖縄のお盆やお迎えの儀「ウンケー」については、こちらから↓↓↓

ちなみに「ウチカビ」とは、あの世のお金と言われるわらや古畳でできた紙で、ウークイの時にはこれを焼いて供養します。

また、沖縄でいうお線香は「ヒラウコー」と言う幅広の黒い線香で、ウークイでは半分に割って使います。

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トートーメーにウートートゥ


沖縄特有の大きな仏壇のことを「トートーメー」と呼びます。基本的に祖先崇拝文化なので、こどもの頃から何か大事なことがあるとき、困った時などにも

トートーメーにウートートゥしなさい」

なんて声をかけられます。「ウートートゥ」は仏壇に手を合わせて拝むことです。

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重箱料理のウサンミ(御三味)


ウークイの日は、トートーメーにウサンミと言われる重箱料理やお餅もお供えします。重箱には、皮付きの三枚肉、揚げ豆腐、天ぷら、ごぼう、かまぼこ、こんにゃく、締め昆布、田芋などが定番で7種類か9種類を詰めていきます。

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このウサンミ(重箱料理)は、沖縄の様々な行事に登場するもので、祝い事には赤のカマボコ、法事には白のカマボコを使います。

ウークイは、いつもなら親戚一同が夕方ごろから仕事を終えて集まり、みんなでトートーメーにウートートゥをし、ウチカビを燃やし、門外へ送り出しますが、今回は台風も近づいているようですでに風が吹き荒れてる沖縄。今どきのコロナ禍の「ウークイ」として動画配信をしながら、親戚一同心をひとつにしてご先祖様をお送りしようと思います。

ご先祖様、どうぞ来年もおいでくださいませ。

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