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うっかりミスが多い部下への指導法

「よくミスするんです」
特に難しい手続きはない事務処理だけど、うっかりミスを繰り返してしまう。そんな部下にどのような指導をしていますか?「ミス多いから必ず確認するように!」という激励だけでは、行動変容につながらないかもしれません。うっかりミスが多い部下への指導については行動に着目すること。そんな部下指導のポイントについて綴ってみました。

困り感として認識を促す


社外メンターとして個別セッションを行っています。その中で本人が自覚していて困り感があったり、課題意識があってそれを解決したいというご相談もありますが、自覚はあるものの困り感や課題意識がない場合もあります。

基本的には日常的な業務を観ていないので、困り感や課題意識がない場合はスルーしそうですが、観ていないからこそ現状理解や状況把握のための質問で深堀りして傾聴を進めます。

本人が無意識に「よくミスがあって...」とさらりといった場合に

「具体的にはどんなミス?」
「よくって頻度は?」

ミスの程度や頻度などミスの幅や深さなどの質問をします。もちろんここでは矢継ぎ早に詰問にならないような注意は必要です。まずは困り感や課題として意識化させる、自覚を促します。

つまづきを探る

ミスそのものの状態が掴めたら、それによって困ったことはなかったか、ミスを改善したいかどうかの意思確認を行います。行動変容については、相手がそうしたいという意思がない限り強制できないことと、偶然は期待しがたいからです。

「過去と他人は変えられない」

人材育成において肝に命じている言葉のひとつです。

困り感の解消や課題解決への意思がある場合には、ミスが起こる原因となるつまづきを探っていきます。

どんな時に起こるかの場面や状況にフォーカスをあてていきます。
ほぼ毎回ミスをしているという頻度になってしまうと、その業務自体が向いていないこともあります。どの段階で見切りをつけるかという判断が必要になってくるかもしれません。

ちなみに今回の場合は、「焦った時にミスをしがち」ということで、焦りが起こる状況やパターンを確認していきました。

制限時間前、複数の事務処理があるなど

具体的な行動を一緒に考える


ミスの状況やパターンなどのつまづきがわかった段階で具体的な解決を一緒に考えていきます。相手が解決策をいくつかイメージできるようであれば、それを優先しますが、行動する選択肢の幅を広げるための提案も重要です。

時間に関することであれば、締め切りやリミットの時間を先に設定し、スマホなどのタイマー機能を使って行動を促す。

複数の事務処理については、優先順位を決め、行動のチェックリストに沿って順を置いながら進める。など。

自分ひとりで達成できそうにない場合に、誰にどんなサポートを求めるかの行動もイメージしてもらいます。

最後に、一気にミスがなくなるというはかけられないのですが、まずは焦った状況や状態を自覚すること、ミスの回数を1つでも減らすことのスモールステップの目標設定で進めていくこともポイントです。時間は少し要するかもしれませんが、本人の意思や性格ではなく、行動に着目してスモールステップで進めていきましょう。

もう少し具体的な指導法について知りたい!という方は個別セッションをオススメします。こちらから。

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