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コミュニケーションが円滑なチームサイズ

最近、社員やメンバーとのコミュニケーションとれてますか?わずか1〜3名の少人数からスタートした事業も、社会や時代のニーズにあわせて変容しながら成長拡大し、メンバーが増えるのは喜ばしい成果です。一方、メンバーが増えることでのコミュニケーションによる課題はやはり同様に増えてくるもの。適度なチームサイズについて綴ってみました。

チーム(組織)が円滑に作用するチームサイズとは

チーム人数が増えるとどうしても一人ひとりとのコミュニケーションが希薄になるだけでなく、全体をマネジメントする上でも負担感が増してきます。少人数の立ち上げ期では、目的や目標、組織のミッションなど幾度となく話意思疎通もかなりあったと思いますが、一人、またひとりと増える中、かつそれぞれの言葉の捉え方や価値観が加わり、気がつくと別のものをみていた、なんていうこともよくあるようです。

そもそも一人のリーダーがチームのすべてを把握できる人数は何人までなのでしょう?

ロビン・ダンバー(イギリスの人類学者、進化生物学者)は、世界各国の民族グループを研究し「親密さの集まり」という分類をしています。

■3〜5人:最も親密な友人関係を築ける人数
■12〜15人:誰かが亡くなった時に深く嘆き悲しむ友人や家族の人数
■50人:オーストラリアの先住民族アボリジニやアフリカ南部の狩猟民族サン人が移動する時の平均的な規模
■150人:ダンバー数

お互いを深く知り合うのは5人以下です。ダンバーはチームサイズには上限があり、それが147,8人だとしています。これは人間の脳が性格や行動を記憶・蓄積できる他者の上限人数で、端数を切り上げて150名をダンバー数と呼ぶようです。

また、「スパン・オブ・コントロール(Span of Control)」、「組織範囲の原則」という古くから経営学で研究されている数字は、5人です。組織範囲の原則とは

組織においてリーダーが統制する範囲には限界があり、その限界を超えると組織の統制がとれなくなる

一人のリーダーがすべてを把握できる人数は10名前後、より親密度を増す関係性の構築なら5名前後ということになります。

組織規模やそのリーダーの個人的な資質による違いますが、ある一定の人数を超えるとリーダーのマネジメントにかける時間だけでなく、メンバー同士のコミュニケーションも希薄化し、チーム全体に影響がでて業績が下がる自体を引き起こしてしまいます。

ちなみに私もチーム運営を考える上での適当な人数は「6名以下で1チーム」です。それ以上になると役割を放棄したり関わらない人をつくってしまうからです。

メンバーが一定人数を越えたら意識する

メンバーが他5名以内であれば、そこまで意識せずともお互いが適度な距離感を保ち、配慮しあいながらのコミュニケーションが保てますが、一定数を超えるとチーム統制がとれなくなるので、新たなコミュニケーションを意識的に取り入れる必要があります。

これまでに培ったいわゆるチームのあたり前、つまり文化を新たな人がわかるように意識的に開示しシェアすることです。そして価値観の共有や必要に応じたルールづくりを取り入れる必要がでてきます。チームとしてより機能するためのルールです。これはメンバーでつくりあげると効果的です。

また人数を分割することで、チームサイズを保ったり、サブリーダーを置くことで円滑なチームサイズで最善の成果をあげることを意識したいですね。

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