わたしにできる最高のことをする
高く立ちはだかる壁を前に、自分の存在の小ささや無力さを感じることは多々。それが高さを増すほどに「どうせ私がやったって無理。意味ない」と諦めたり、もはや関係ないと行動を起こさないことってありませんか?
ただ立ち尽くして思い悩むより、ひとまず小さな一步を踏み出してみる。自分ができることの意義はかなり尊いかもしれません。そんな小さな行動を勇気づける動画をシェアします。
SDGs(エスディージーズ)は、行動の先のつながり
2030年までに国連加盟193ヶ国が持続可能な地球・世界であり続けるための開発目標として掲げるSDGs。今のままでは地球が危機的状況にあり、その解決に向けては単に先進国や大企業だけが取り組むのでは間に合わない。私たち一人ひとりの行動が求められています。
地球の危機的な状況以上に、このコロナ禍で日々目にするのは、悪化するコロナ感染状況や増える死者数、麻痺し崩壊する医療現場、経済の悪化や失業や倒産増、貧困層の増大、孤立化や孤独死...。あまりにも多すぎて麻痺したのか、慣れてしまったのか。思考が鈍感になりかねないな〜とはっとすることも。
ただ一方で、ここに並んだ問題に日々向き合い、戦っている方々に支えられていることを思ったときに、自分ができることはなんだろう?と考えさせられます。「この行動の先が何に繋がるのか?」。SDGsという大きなゴールに対して、関連づけを見いだすことで自己満足かもしれませんが、ほっとする自分がいるなあと。
小さな行動の先に何の意味があるのか?
マイバックや水筒を持って出かける、過剰包装や必要ない付属は断る、指定された通りにゴミの分別をする、電気をこまめに消す...日常生活の中で、ほんの些細な行動はですが、その積み重ねや数が増える、広がることで大きな力になります。
わかっちゃいるけれど、少し問題に距離を感じたり、とてつもなく大きな壁を目の前にすると「どうせできない」と最初から諦めたり、向き合うことすらしないことも。たまたま今日のミーティングでも、そんなことが話題になっていたらドンピシャのタイミングでさやさんの素敵な記事が!
私にできる最高のことをする
これは、アフリカ女性として初めてノーベル平和賞を受賞したケニアの元環境・天然資源省副大臣のワンガリ・マータイ氏が語ったハチドリの物語。
ハチドリの物語は広大な森が山火事の炎に飲み込まれるところから始まります。すべての動物は森から逃げ、燃え盛る森を前に無力感でただ立ち尽くす中、ハチドリだけは「私は何かしなくては!」と近くの川へ飛んでいき、小さな嘴に水を蓄えては森の火にかける。それを何度も何度も往復し、できるだけ早くとひたすら消火活動をする中、ハチドリより何倍も大きな象もただ立ち尽くすだけ。それだけでなく「君に何ができると思うの?本当に小さく、火事は大きいのに」と揶揄する他の動物たち。その言葉にくじけることなく、時間を無駄にせずハチドリは
「私は、私にできる最高のことをしているんだ」と。
目の前にある出来事や立ちはだかる壁の高さではなく、今、自分がすべき最高のことは何か?これを問い、それに従い行動することが大切だということ。
自分は取るに足りない存在かもしれない。だからといって、他の動物のようにただ立ち尽くすのではなく、私はハチドリになりたい。「私は私にできる最高のことをします。」
ワンガリ・マータイ氏の優しいかつ力強い言葉が、とても心に響きます。私もハチドリを目指したいなあ、と。
ぜひ、まだの方はご覧になってください。こども達と一緒にみるのもオススメです。