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音楽は祈り〜吉原真里 : "親愛なるレニー" を読んで
二人の日本人がバーンスタインに宛てた手紙がとにかく美しいです。
天野さんのバーンスタインの音楽と祈りを重ねる描写や、ニーバーの祈りにも似た橋本さんの心情描写を読んでいると何故か宇多田ヒカルの曲が頭の中で流れました。
メロディーは、誰かの心の原風景。懐かしい場所からのメッセージ。リズムは、死へ向かう生命の行進の音。歌は祈り、願い、誓い。音楽は、慈悲。
-宇多田ヒカル
変えるべきものを変える勇気を、
変えられないものを受け入れる静穏を、
そして、それらを見分ける賢さを与えて下さい。
-ニーバーの祈り
この本は篠田真貴子さんがBRUTUSで紹介されていて知ったのですが、篠田さんが紹介する本はハズレなしで毎回素敵な読書体験になります。
人を、音楽を愛さずにはいられないバーンスタインの人間性が、2人の日本人の美しいラブレターによって綴られる素敵な本でした。