コロナ禍にイギリスオックスフォード大学に留学してみた11 ~教育方針・カレッジ制度など~
お久しぶりです!ちょっと研究の方が忙しくて書くのをサボってしまっていました、はぴです🐹
今回は、イギリスというよりオックスフォード大学に焦点を当てた記事を書いてみたいと思います!
細かい歴史などは調べれば出てくると思うので、どちらかというと留学して知った教育方針・制度だったり、感想なんかを綴っていきたいと思います。
チュートリアル制度とは?
今回の留学のメインイベント、チュートリアル制度。
チュートリアル制度が1対1の家庭教師のような制度であることはマガジンの第一弾で記述しましたが、
せっかくそれを経験した今だからわかったことなどを書いていきます!
チュートリアル制度の説明は、こちらのオックスフォードの公式サイトに詳しく記載されていますが、
とっても雑に言うと、生徒1人(たまに2人)に対しチューターが1人つき、チュートリアル毎にそのチューターとあるテーマについて議論するというシステムになっています。
最初はてっきり留学生のみに適用される制度なんだと思っていましたが、
正規の学生も、集団授業というよりチュートリアルが、教育体制の中核を担っているようです。
みなさん略して、”Tutes(チューツ)”と呼んでいたりします。
集団授業も存在するものの、チュートリアルを補足するものに過ぎないという声も。
チュートリアルの流れは人によってバラバラですが、基本的には
①チューターから「課題」が出される、
②その課題について議論
という流れのようです。
私の場合は研究留学なので、「課題」にあたるのは、
・とにかく論文を読む(週約6本以上)
・決められたところまで、研究の進捗を産む
といった内容でした。
ちなみにオックスフォード生の文系の友達の「課題」は、
・本を大量に読まされる
・エッセイを書く
という具合だったみたいです。
チュートリアル制度、どう?
「受け身」体制を全面的に否定する制度だな、というのが1番の感想です笑
日本の授業は誰も発言しない、というのはよく言われていることですが、
発言どころか議論を強いられる環境です。
当然オックスフォード大学のチューターはチュートリアル中はめちゃくちゃ疲れます。
また、チュートリアルというと個人レッスンのような響きもありますが、
チューターが何かを進んで教えるというより、議論を進めていく上で自分が学ぶべき内容を探っていくという流れになっています。
これもまさに、集団授業とは異なり、能動的に学ぶ姿勢を持つことが大切になります。
通常の集団授業は、テスト期間中が一番疲れますが、
チュートリアル制度では、チュートリアル中が最も神経を使うように感じます。
カレッジについて
オックスフォード大学の特徴として、カレッジという概念があります。
例えば自己紹介をする時、名前の次に「どこのカレッジに所属しているか」を聞かれます。
最初は、
「カレッジって大学ってこと?オックスフォード大学だけど?」
なんて思っていましたが、
オックスフォード大学の中でもカレッジという小さな学校に分かれていて、生徒は必ずそのどこかのカレッジに属されるというシステムになっている、ということに途中から気づきました笑
日本でいうとキャンパスに近いですが、
メインキャンパスにあたるものはないですし、
キャンパスは学部や専門によってある程度分かれているのに対し、カレッジはかなりごちゃまぜです。
それに、カレッジに自分の専門分野がなかったところで、その分野が学べるカレッジにも徒歩圏内でいけるので、専門があるかないかでカレッジを選ぶ必要はあまりないようです。
どちらかというと、カレッジが決まると、その周辺に住んだり、そこの食堂や図書館に通うことになるので、生活面で選ぶ方が合理的なようです。
また、実際のオックスフォード生の中では、自分のカレッジは、「建物の綺麗さで選んだ」と言っている人もいました笑
そして、どのカレッジの生徒も、「自分のカレッジが1番良い」と思っています。
コロナ対策の影響もあると思いますが、自分の所属カレッジ以外のカレッジには入りにくくなっているので、
「いやここが1番やろ!」
という謎のプライドが生まれている説はあります笑
ニューカレッジ
私が所属したカレッジは、ニューカレッジというカレッジでした。
Newという名前ではありますが、1300年代当時新しかったためそんな名前が付いているだけで、めちゃくちゃ年季入ったカレッジです笑
しかもNewという名前になった理由が、
本当は”the college of St Mary of Winchester in Oxford”と名づけたものの、
もともとSt Mary関連のカレッジが存在して被ったので、「新しい方」という意味でそんな名前になったとか。
・・・割と雑だった。
ここは私が選んだわけではなく、留学プログラムが向こうから指定してきたカレッジでしたが……
ニューカレッジ、まじで綺麗です、よきです(自カレッジ最強精神)
まず広いですし、チャペルも綺麗ですし、
なんてったって、ハリポタロケ地があります(ここ重要)
ハリポタに関してはまた後ほど記事にしたいと思っています!
以下は、ニューカレッジ布教のためのお写真(撮影:はぴ)シリーズです。
↑ニューカレッジの外観
↑廊下(ハリポタロケ地!どのシーンかわかったそこのあなたはハリポタマニア)
↑チャペル・・・美しい・・・
↑裏庭(?)的なところ
図書館
もう一つ、オックスフォード大学の特徴的なものとして、図書館が挙げられます
オックスフォード大学の図書館はボドレアン図書館と言われており、どのカレッジにもあります。
また、地下には大きな倉庫が広がっており、イギリスの中央図書館とも言える大英図書館に次ぐ数の書籍がそこに保管されているとのことです。
規模がでかすぎる…
いくつもあるボドレアン図書館ですが、特に人気なのは、”Radcliffe Camera”と”Duke Humphrey’s”ですかね。
両者とも内装が美しく、特にDuke Humphrey’sはハリーポッターのロケ地としても有名です。
↑Radcliffe Camera
↑Duke Humphrey’sのある、Bodleian Old Library
また両方、特定のカレッジに属していない図書館になっています。
自分の所属カレッジの図書館は自由に入れますが、特定のカレッジに属していない図書館に入るには、オックスフォード生でも事前予約する必要があります。
Duke Humphrey’sなんかは、毎日8時に予約が開始されますが、数分で予約が埋まるほど人気です。
私は一回だけ入れましたが、信じられないほどハリポタの世界で感動しました……
中では撮影禁止なので、じっくり目で見て楽しみました!
ということで、今回はちょっと真面目にオックスフォードの教育方針などについてお話ししました!
次回もオックスフォード大に焦点をあてますが、もっとフランクに、オックスフォード生の生活についてお話ししたいと思います!
Stay tuned~
#留学 #イギリス #オックスフォード #英語 #教育 #ハリーポッター