好きなものと暮らす
ナチュラル系な雑誌や、20代30代をターゲットにしているような、雑誌によくある、キャッチコピーのような言葉。
好きなものと暮らす
私も「好きなものだけで暮らしたい」とよく口にしていた。し、今ももちろんそう、思っている。
けれど、実際は他人と住むことによってそれが阻害されることが多々あって。他人だけではなく、「予算」の関係で、なかなか好きなものを妥協して予算内で、ということもある。
本当に好きなものに出会う事ってなかなかない自分。殆どが妥協ばかりだった。
今年から、自分の部屋を持ち、自分のベッドを獲得した。けれど、もちろんベッドは妥協品。机も、予算内。
そんな中で、偶然行った「IKEA」でセールになっているブランケットカバーを見つけた。この柄に私は一目ぼれをしたのだ。
それもシングル!
迷わず買った。
が、使うまで時間がかかった。というのも、中に入れるブランケットの購入が、遅れたからだ。理由は長くなるため、飛ばすとして。
夏に、自分のお給料が久々に入り、待つことなく、ブランケットを購入。
そして秋になるまで待っていたブランケット。
それにくるまり寝ること、そろそろ3週間目。
先日ふと寝しなに、柄が目に入った。カラフルな花柄を見ていると、なんだか心がわくわくしてきた。ああ、あと2,3枚買っておけばよかった、という気持ちもこみあげてきたけれど、嬉しさと喜びが勝ち、その夜はわくわく感抱いたまま眠りについた。
なんて幸せな気分なんだろう!朝起きたときに不思議な気持ちになった。
そう、これが「好きなものと暮らす」ことなのだ、と。いつも「好き」のピントが少しだけずれたものを妥協して買っていた自分。この「わくわくする幸せ」をそれで逃していたのだ。逃すというよりも、出会いがなかったのだ。
こういう気持ちはきっと登山をして頑張って上った後の景色を見る喜びを感じた登山者と同じじゃないか、と思うのだ。
そう考えたら、やはりもっと自分の大好きなものを追求していくのも人生を豊かにするヒントじゃないかと思った。
そして今私は、心のわくわくするブランケットをかぎ針で編んでいる。
次なるターゲットはリーディングチェア。このブランケットにくるまりながら、読書をするのが私の夢の一つだ。
好きなものと暮らす。
いや、「大好きなもの」と暮らす、いいものです。
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