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正しい埼玉県民
今年6月まで東京・神保町にあった期間限定書店「間借り書房 いりえ」。
ここで開催された「「書くこと」に関するお喋りする会」に参加し、そこから派生した、共同運営マガジン「いりえで書く」にも参加させていただくことになった。
このマガジンでは今のところ、月ごとのお題に沿ってメンバーが思い思いの文章を寄せることになっている。今月のお題は「自己紹介」。
今回のお題「自己紹介」には、いくつか共通の項目があるので、以下では短めにその項目に答えていく。共通項目の中の「出身地」については後ほと。
・幼少期の思い出ひとつ
小学生のころ、食べられる野草を摘むのにはまっていた。その日摘んできた野草の中にスミレがあり、母がおひたしにしてくれた。翌日のう〇こが紫色だった。
・好きな作家さんとその理由
山崎豊子:山崎豊子の作品はRockであり、カウンターだ。最高にかっこいい。だから好き。
・どんなジャンルの文章を主に書いているか。/書いていきたいと思っているか。
エッセイ:今もエッセイを書いているつもりではいる。今後もエッセイを書いていきたいと今は思っている。
・出身地
出身地については、このnoteの題名にもなっているエッセイにしてみた。
正しい埼玉県民
私が育ったのは埼玉県。もう30年以上住んでいる。しかし埼玉県に思うこと事は何もない。自虐ではない。 埼玉県に思う事がないのは、県民として正しい姿だ。これについては『翔んで埼玉』という作品で存分に描かれているので参照して欲しい。
それでも今日は頑張って、埼玉県のゆるキャラを紹介しようと思う。
埼玉県のゆるキャラ、名前を「コバトン」と言う。県の鳥「シラコバト」がモデル。シラコバトは鳩の仲間だそう。しかしシラコバトなんて見たことがない。シラコバトは天然記念物に指定されるほど、珍しい鳥だそうだ。
シラコバトは名前に「シラコ」とある通り、ドバト(そこら辺でよく見る鳩)に比べるとかなり白く、白に近い灰色。これがゆるキャラになると何故か、ぼんやりとくすんだ薄紫色になった。絶対キャラクターに向いていない色だ。
しかもコバトンは図形に近いフォルム。円すい型の体の上に球体の頭が乗っていて、顔面は点と線だけで描ける。
知名度のない鳥がモデル、ぼんやりとくすんだ色、ほぼ図形。愛着の湧きようがないポイントをいくつも備えたゆるキャラ、コバトン。コバトンが埼玉県のゆるキャラだと知った時は、パッとしないなと思った。
パッとしないコバトンが埼玉県のゆるキャラになり十数年後、突然ゆるキャラがもう1体増えた。名前は「さいたまっち」。
「誰だ、お前」って思った。
しかしさいたまっちの見た目は、コバトンよりもキャラクターらしさがある。さいたまっちも体は鳥だが顔立ちはスズメっぽく、点と線だけのコバトンよりハッキリしている。 コバトンへの県民の薄い反応から、関係者みんな同じ轍は踏まないと誓ったのだなと、よく分かった。しかし、さいたまっちもパッとしない。
その原因は色とデザイン。さいたまっちも全体は薄紫色。しかし胴体の腹の部分に、何故か太い赤と黒のストライプがある。この赤と黒のストライプはかなり色が濃く、薄紫に合わせると全体がくすむ。 さいたまっちにも、コバトンの薄紫色が悪影響を及ぼしていた。 そしてコバトンにも、さいたまっちにも、キャラクターとして大切な言葉が欠けている。代わりにキャラクターに、かけてはならないだろう言葉が浮かぶ。
「かわいくない。」
パッとしない、かわいくないゆるキャラが2体もいる県、埼玉県。私は2体のゆるキャラを、ただただ瞳に写すしかできない。そんな県で私は正しい県民として暮らしている。
注:コバトン、さいたまっちの画像がある方が良いのはよくわかっていますが、画像の使用上の決まりに「埼玉県の品位を傷つけ、又は傷つけるおそれのあるとき」は使っちゃダメとあり、そうではないと言える自信がないので、引用していません。
コバトン、さいたまっちの見た目が気になる方は、こちらからどうぞ。
コバトン誕生秘話
「さいたまっち」誕生秘話
以上で、私の自己紹介はおしまい。他のメンバーの記事もぜひお楽しみに。