どこにでもある家族の話
私がまだ生まれて間もない頃、両親が離婚して父方の家に引き取られた。私は母の顔は一切覚えていないし、一度も会ったことも、今どこに住んでいるのかも全く知らない。
父はアダルトチルドレンの典型のような人で機嫌が良い時だけ私の遊び相手になり、機嫌が悪い時(主に金銭問題)は私や祖母(父の母親)に当たるような人だった。浮き沈みの激しい職についていた為大抵は金が無く祖母にせがみタバコ代や酒代を貰っていたし、酷い時は私が貯めたお金にまで手をつける事があり、小学生低学年にしてこの家に生まれた