霊峰富士の見えないパワーに支えられて
人は、原則に基づいて生活してくことがいい、と7つの習慣が教えてくれて久しい。
雨が嫌いだ、という人に出会うと、
天気に気分を左右されるなんて、ナンセンスだ、という突っ込みをしたくなる。
何年か前に、雨の日に、ベトナム人の実習生が、
「今日は、雨ですね。いい天気ですね。」と言ったことを思い出す。
詳しく聞いてみると、彼は、雨が好きだといった。
不思議と、新しい価値観に感じた。
日本人は、雨が悪い天気だ、という人が多い。
でも、農業をする人からすると、恵みの雨、という言葉があることから、
雨は、いい天気だ、ととらえる人たちもいるはずだ。
ただ、私は、天気に左右されたくない、と強い気持ちを持っている。
富士山のふもとで働いてくれ、と言われたとき、
「いつか、富士山の見えるところで働きたいな」と呟いたことを思い出した。
そんな小さな声を、天は拾ってくれたのかしら、とふと思った。
富士山は、毎日見えるわけではない。
一日中見えないこともある。
朝見えてたけど、夕方見えなくなることもあるし、逆もある。
不思議なことだが、富士山が見えている日は、何だか背中を押してくれるような気がする。
富士山が雲に隠れていると、何だか心細い感じがする。
「富士山が、今日はきれいですね。」
なんて声が聞こえてくるみたいだ。
「富士山が、今日は見えないですね」
なんてことに左右されるなんて、ナンセンスだ、と思ってた。
でも、不思議なことだが、間違いなく、見えている日と、見えていない日では、健康状態まで変わってくる気がした。
富士山のふもとで働いて、私が感じたこと。
人は、無意識のパワーをいただいている、ということがある。
富士山もそんなパワーを持っているのだと思う。霊験あらたかというのか。
伊勢神宮の近くで仕事をさせていただいたときも、
まさに、パワーをいただいている感覚があった。
こちらも、霊験あらたか、というのか。
パワーをいただくと、からだにはどんないいことが起こるのか、よくわからない。
でも、からだ、というよりは、心がととのう感じだ。
心をととのえるために、環境や無意識の力が外部から働いているのだと思う。
そういう目に見えないものに、私たちは、導かれているのだと思う。
偶然じゃなくて必然。
富士山のふもとで働いて、私が感じたこと。
富士山は、「霊峰富士」と呼ばれている。
何か目に見えない力に、今日も導かれている。
きっと明日も…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?