運動会の、新しい「当たり前」とは?
今日は、我が長男の運動会であった。
・参加は、各家庭ひとりだけ
・競技は、低学年・中学年・高学年、それぞれ約1時間のみ
・正門からしか入ってはだめです
という事前の案内を見て、吟味した結果、
ビデオ担当・父親の私が、出向くこととなった。
母親の
母親である妻は、仕事であった。
私の母は、休みなのにもかかわらず、
「どうせ、ひとりしか行けないんでしょ」といじけている(?)。
ビデオ、撮って来るから・・・と出かけた。
「応援は、拍手でお願いします。」とアナウンス。
パチパチパチパチ・・・
それが、いまの当たり前。
とはいうものの、ビデオ片手に拍手ができず。
各家庭1人ずつ以上来ていないわけだから、拍手もまばら。
あまり、パチパチが響かない…
かけっこで、マスクが外れてしまって、コースに落とす子続出・・・
慌てて拾いに行く先生や、あ、校長先生までも…。あたふたあたふた。
マスクをして走るのが当たり前。
クラスごとに分かれて退場していく。
まとまって退場ではなく、間隔を空けて退場。
分散して退場するのが当たり前。
帰ってから、そんな話をしていると、
「あぁ、何だか楽しくないのねぇ、最近の運動会は。」
と嘆いている。
いや、待てよ。それは、完全に自分目線だろう、と思う。
「弁当とか食べたり、リレーがあったり、盛り上がったもんだけどねぇ。」
と吐き捨てるようにしゃべっている。
しばらくは、無理だよ、しばらくは。
「来年は、どうかしらねぇ。」
まだ無理じゃないのかねぇ。と返すと
「何で、あなたは未来がわかるの?」と返ってくる。
少なくとも、我が長男は、楽しそうだったよ。
かけっこも、最後まで頑張ったよ。
一生懸命練習したダンスを、おそるおそる踊っていたよ。
帰ってきて、どうだった?と長男に聞くと、
案の定「楽しかった!!」と速攻で答えた。
今日の運動会は、最高で最良。
そう受け止めてやりたいのに、母親は隣で。
「つまらなかったねぇ、きょうの運動会は。」
完全に自分目線なんだからぁ。
「かけっこ、もっと速く走れないの?靴が合ってないんじゃないの?」
肝心のビデオは、漏れなく撮れていて、また財産が増えました。
ありがとう、我が長男。
幸せを運んできてくれて。
母親よ。
かけっこの順位がよくなかったことを、我が長男の靴の履き方が悪いせいにして、
そんなに責めるの、やめてあげて。
運動会の当たり前は変わったのだけれども、当の本人は楽しかったのだから。