少しずつ、少しずつ変化していく
人生の流れをよくしていきたいのなら、急激な変化や、急激な発展は、望まない方がいいでしょう。
「そうは言っても、この苦しい状況をどうにかしたいんです」という思いもあるかもしれない。
私たちは、自分の人生を創っている創造主でもあります。
「え?そんなことないでしょう?だったら、こんな苦しい状況、やってこないだろうし、望んでもないですけど?」と思うかもしれない。
私たちは、【頭で考えること】がすべてのように思ってしまうかもしれない。
「は?何言っているの?そんなの当たり前じゃない!」
【頭で望むとき】プラスの良い面しか見ないのが、私たち人間の浅はかな願い。
でも、宇宙や現実創造の世界では必ず、プラス面と必ずセットでマイナス面が用意されている。
つまり・・
「成長・発展を望むから【試練】がやってくる」
これが、セットなのです。
逆に「安定・安泰を望むから【堕落・衰退】がやってくる」でもあります。
だから、急激に成長・発展・成功を望むということは、それ相応の【試練】がやってくるということ。
そう考えると、【急激に何かが良くなる】ことを望むのはリスクがあること。
今回のタイトルの、「少しずつ、少しずつ変化していく」ということを、考えていきたいと思います。
◆私たちは、なぜ、夢や願望を願うのか?
そもそも論ですが、私たちは、なぜ、夢や願望を抱くのだろうか?
それは・・
「こうあってほしい」という願いを抱くことで、叶った時に【氣分が良くなるから】なんです。
つまり、極論言うと、叶った内容そのものよりも、叶うことで得られる【良い氣分】を味わいたいからなんです。
仮に、「カフェをやりたい」と妄想する。
なんとなく、妄想しているだけでワクワクしてくる。
こんなお客さんが来て、こんな風にみんなが美味しいと言いながら、楽しい話で店内が溢れかえっている。
そんなイメージをするだけで、氣分が良くなってきますよね?
そして、「それを、実現したら、もっと良い氣分になるのだろうか?味わってみたい!」となって、カフェオープン実現に向けて動き出したりするのです。
実際にやり出してみたら、工務店とのやり取りが大変だったり、お客さんがあまり来てくれなかったり、想像の外側の大変な事実にもぶつかってしまうこともあるでしょう。
でも、妄想した時のあのワクワク感を考えたら!という思いで必死に頑張るかもしれません。
つまり・・・実現しようがしまいが、叶おうが叶うまいが、想像した時のワクワクをもっとリアルに味わいたいと思うのか、思わないのか・・
夢や願望を抱くことによって、私たちは、常に【良い氣分が得られる】と思っているから、夢や願望を描くことを止められないのです。
◆氣分は、急激には良くならない
もちろん、嬉しいことがあれば、それは、その瞬間は良い事が起きたように感じます。
でも、普段の自分の感情の平均値というか、スタンダードの状態というのは、そんなに変わらないと思うのです。
ただ、「少しずつ、氣分を良くしていく」というのは、可能です。
満員電車に乗って嫌な思いをしたとしても、深呼吸をして、今この瞬間の氣分を落ちつけたり、意識を違うところに向けて、氣分の安定化を図ることは、可能です。
そうやって、少しずつ、少しずつ、良くしていくのです。
コーチングなどが、単発よりは長期でお願いする方が効果があるのは、単発だと、普段の自分に戻っていきやすいからです。
コーチやコンサルタントの力を借りて少しずつ、少しずつ、自分の基準値を上げていく。
だから、半年とか年間で関わることが大事なんですね。
例えば、自分が青だったとして、コーチが赤だったとして、1回受けて「紫になった!」と思っても、時間が経てば、コーチが垂らしてくれた赤が薄れて、青に戻っていってしまう。
でも、それを毎週なり、毎月なりで、コーチの赤に触れていくことで、徐々に青から紫の状態に保てていく。
色に例えるとそんな感じなんですね。
氣分も、夢や願望を叶える力も同じなのです。
◆嫌な氣分になったら
では、反対に嫌な氣分になったら、どうしたらいいでしょう?
実は、ここの対処の仕方を身につけているかどうかで、私たちの氣分の基準値を上げていくことが可能なんですね。
例えば、相当なフラッシュバックとか、トラウマになるような事象はともかくとして、
朝、良い氣分でいたくて、こっちから感じよく挨拶したのに、無視された!とか、あったとしましょう。
そうすると、
「なによ!あれ!」とか、
「こっちが、感じよくしているのに、どういうこと?」という風に、嫌な氣分になったことを、反芻してしまいます。
つまり・・嫌な氣分を何度も何度も、思い出したり、浸ってしまうのです。
でも、嫌な氣分に、いくら浸ったとして、良い氣分には、変わっていきません。
ここで、ハタと、
「挨拶を無視されたぐらいで、私の氣分を悪くする必要はないんだわ!良い氣分になることを考えようっと!」と【氣づく】ことが大事になってきます。
私は、前の会社で、朝から嫌なことがあったとき、必死に脳内で、
「ありがとう、愛している」とリフレインしながら、仕事をしていました。
その時は、嫌な氣分を逸らす程度にしか、分かってなかったんですね。
それは、それで効果はありますが、良い氣分になるほど強力なパワーを持ってなかった氣がします。
今は、「良い氣分になることを考える」か、あるいは、
「深呼吸してボルテックス(自分なりのパワースポット、エネルギーの源と繋がる感覚)に入る」と意識しています。
この違いは、
「ありがとう、愛している」だけでは、嫌なこと、例えば、上司から嫌な態度を取られた、評価をしてもらえない、という感覚はぬぐえなかったです。
つまり・・「自分は評価してもらえない」という感覚・世界観のままだったんです。
でも、今は、「深呼吸してボルテックスに入る」というのは、「自分は全肯定されている」という感覚を思い出すことができるので、ある意味、【自信】を取り戻す事が可能になってきます。
ネガティブ感情から、ニュートラル、ニュートラルからポジティブ感情へと、この行き来が上手くできたら、それこそ、
「氣持ちのコントロールができる」と言えるでしょう。
世の中には、「氣持ちを抑える」ことはできても、「氣持ちをコントロール」できる人は、そう多くないです。
氣持ちというのは、「抑える」ものではなく、コントロールしていくもの。
「抑える」のは、溜まっているだけなので、いずれ溜まったものが、爆発する瞬間が来てしまいます。
私は、小さい頃から感情を抑える方ばかりやっていて、ある時爆発!なんてこと、しょっちゅうやっていました。
30代に入ってカウンセリング技術を学び、自分に活かすようになったり、自己啓発の本・セミナー等で、いろいろ取り入れてきましたが、最近の情報で、ある種覚醒(?)ではないけれど、手ごたえを感じています。
それこそ、言葉を使ってのアファメーションもやっていましたし、言語化もたくさんやりました。
見えない世界の感覚も研ぎ澄ましてみましたが、それでも、つい半年前までは、【無力感】など、襲われてもいました。
人がネガティブ感情で、感じる、二大感情が【無力感】と【罪悪感】です。
【罪悪感】の方は、割と早くに手放せてた氣もしますが、【無力感】だけは、時々やってきてました。
というか、私が抱えやすいのが、【無力感】の方みたいだったようで。
自由に生きたい願望があるのなら、【罪悪感】は手放した方が良いし、ビジネスなど、自分の可能性に挑戦したい・するというのなら、【無力感】は、手放した方が良い感情でもあります。
あなたが抱えやすいネガティブ感情は、何でしょうか?
◆氣分・感情を整えて、外側の世界を変えていく
人は、よく
「何かを変えたかったら、環境を変えるべし」という話があると思います。
これ自体には、私も賛成ではあります。
でも、「環境を変えても変わらないもの」というのがあり、それは、「自身の内面の感じ方」なんですね。
私自身、20代の頃、大学生の頃、今思うと、「対人の天中殺」という人間関係に苦労する時期だったようで、この時期は、クラスメイトとも友達はできず(できたと思ったら、その子が登校拒否で、卒業式にも来なかった!)、小さい頃からの夢だった、大学のゴルフ部に入部したら、耳の悪さと、体力のなさ、物覚えの悪さで、「ゴルフはできるけど、仕事はできない子」認定されて、非常に苦しかった時期で、あまり自殺願望は抱かない方ですが、その時期にはさすがに、「生きている意味あるのかな?」と思うぐらい、思いつめたこともありました。
そんな感じでしたから、花の大学生になっても、合コンなどにも、ほとんど参加したこともなく、自信のまったく持てない地獄のような4年間を過ごしました。
抜け出たのは、幸い、新卒入社した会社の社長が、可愛がってくれて、「ゆかさんは、仕事ができる」というレッテルを貼ってくれたおかげで、変わっていきました。
これだけ読むと、「やっぱり、環境を変えたことが大きいんじゃん?」と思うかもしれません。
ただ、その会社でも数年経つと様子が変わり、また別の意味で居心地が悪くなっていったのです。
それから、30年の間に、何社変えたことだろう。
途中から、「自分に合う会社がある」という発想から、「会社と自分を合わせて行く必要がある」と思うようになってきました。
何社も変えたり、また、正社員型派遣という形で、クライアント先に、5社ぐらい行き、合計で15社ぐらいは、会社の中身を覗いたことになります。
そうなると、さすがに、
自分は変わらないのに、行った会社によって、最高評価されるところもあれば、けちょんけちょんにされるところもある・・・180度違う評価をされる不思議体験をすると、相性のことも氣になってきますし、
Aという会社でであった、Bさんと、Cという会社で出会ったDさん、傾向が似ているな・・というのも、たくさんありました。
そうすると、「自分の中の何かの投影が、Bさん、Dさんという似た人を引き寄せているのかな?」と思うようになってきました。
あなたにも、いませんか?
あるいは、「このパートナーが最悪!」と思って分かれて、違うパートナーと再婚したのに、また、似たような事例がやってくるとか。。
苦手な○○のタイプの人!が、姿かたちを変えて、また目の前にやってくる!
これは何!?
そう思ったら、
【氣分・感情を整えて、内面を見つめて整えて、外側の世界(人間・環境)を変えていく】というのが、この地球ゲームなのでは?と氣づいてくると思います。
これを、Bさん、Dさんがやってくるのを、
「人間長く生きてたら、似たような人にもたくさん会うわよね~」としてしまったら、もったいないこと。
Bさん、Dさんに向けていた感情・感覚が整ったら、もう苦手なBさん、Dさんは現れなくなります。
それが、内面を整えて、外側を変えていくということ。
なんのこっちゃ?という人は、今は、理解できないだけ。
頭の片隅に置いておけば、きっといつか、
「このことを言ってたのかぁ~!」と思う時も来ることでしょう。
物事というのは、受け取り手のタイミングというのがある。
今、この記事を読んでくださっているあなたは、ベストなタイミングで受け取っていると言えるでしょう。
◆少しずつ、少しずつ、と言うけれど
コーチや、コンサルタント、カウンセラーなどにお願いして、自分の内面を少しずつ、少しずつ、変えていく。
これが、少しずつ、と言えども、実は、かなり遠くまで行けるのです。
「千里の道も一歩より」ということわざの通りというか、最初は、進んでいるようにも思えない心の景色も、数年経つとガラリと変わっていきます。
その時になって初めて、あなた自身も、周りも、何が起こったの?
何か良いことしたの?と氣づき始めたり、言われるようになってきます。
よく、「いつも怒っていたり、損ばかりしているような感じの人」や、
「いつも、何かしら、良い人たちに囲まれて幸せそうな人」という、まったく違う世界のように感じると思います。
私が尊敬しているコーチは、10年掛けて、借金まみれだった世界線から、億を稼ぎ資産として持つようになった世界線に移っていきました。
彼が言うことは、「整えましょう」「中心軸に戻りましょう」という、ただただ、シンプルなことばかり。
突拍子もない、奇天烈なことは、何もありません。
常に言うことは同じ。
もちろん、相手に合わせて、理解しやすい言葉で言語化してくれることはありますが、根本は、「整える」「自分軸に戻る」諸々です。
ただ、抽象度が高いからこそ、その言葉を自分の生活や世界観に落とすという作業は個々人でやっていかないといけません。
夢を叶えるということも、大事ですが、自分の日々の氣分や生活の質を少しずつ上げていく。
そういう土台が整って、はじめて、夢を叶えるというところに、挑戦していけるのかもしれません。
これまで、何をやってもうまくいかなかったという人は、上手くいくための土台が整ってないということ。
整わないうちの挑戦は、一時的な成果は出ても、すぐに元に戻ってしまいます。
土台を、数年かけて変えていく感じで、向き合っていきましょう。
大きな成果を、焦らずに短期間で求めようとせずに、淡々と積み重ねていきましょう。
後で振り返ったときに、
「思えば遠くまで来たもんだ」と思えたら、素晴らしいこと。
人生、遅すぎることはありません。
【今が一番若い】
そう思って、進んでいきましょう。
あなたの人生のヒントになれば、幸いです。
あなたの人生が良くなるよう、心から応援しています。
今回も記事をお読みいただきありがとうございました。
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※文中、常用漢字の「気」を「氣」と表現していますが、
「氣」は、氣が広がる、エネルギーを増幅の意味で、
「気」は、気が締まる、エネルギーが閉塞する意味合いだと認識しています。そのため「氣」の漢字を多用しています。