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心の余裕がない時にやること

心の余裕がなくなるということ。それは、私の心の中に大きな場所を取って居座ってしまっているやつがいて、そいつが楽しいことや新しいことを考えていく意欲をすべて奪ってしまっているということだ。

そいつはどんなイメージかというと、ドデーンと大きな場所を取ってしまっているわりには、意外とかなり臆病なやつで、張り詰めたような表情をして、どうしようどうしようとひたすら心配をしているやつだ。そして、怒りを溜め込んで、それをうまく出すことができず、何日も便秘になってしまっているみたいな顔をして、苦しそうにしているやつでもある。それから、誰かに相談して助けてもらうことができなくて、世界中を恨んでいて、一人孤独にああでもない、こうでもないと、どうしていいかわからずにあちこちとっちらかって散らかし放題にしているやつでもある。だから、私の心の居場所はそいつのせいですぐにいっぱいになってしまって、大事なことを考えたり、新しいことに取り組んだり、楽しいことを考えたりする余裕がなくなってしまう。

そして、こいつが私の心の中でドデーンとし始めると、私の日々の生活は如実に変化する。

まず、部屋が汚くなる。それから、食べ物に気を使えなくなる。食べたいわけでもないのに、甘いものがとめられなくなる。そして、何かちょっとした行動を起こすために、コーヒーを飲まないとやってられなくなり、一日何杯もコーヒーを飲むようになる。ダラダラとSNSを眺めて時間が過ぎてしまう。

去年、めっちゃ苦労してカフェインフリーを達成した私は、いったいどこへ行ったんだ〜!!!

とにかく、心の中でとっちらかってしまっているやつを、まずは落ち着かせないといけないのである。

「おまえさん、いったい何がそんなに苦しいんだい?」

私は、心の中に居座っているやつに聞いてみる。

「てやんでい、それがわかったら、こっちだって苦労なんてしないぜ。とにかく俺はてーへんなんだよ」(なぜかえせ江戸っ子風になってしまった)

「ああ、そうかい。おまえさんがてーへんなのはわかるんだけれども、こんなにとっちらかしてしまっちゃあ、こっちだっててーへんなわけよ。もうちっとなんとかしてくれないかい」

「そんなこといったってよ〜、難しいもんはむずかしいんでさあ。そっちこそ、なんとか助けてくんないかねえ」

「うーん、そういわれてもねえ。とにかく、まずは、こんなとっちらかっちまったやつを片付けていくしか、しょうがねえ」

確かに、少しずつでも片付けていくしか、しょうがない。
とにかく、できることから手を動かして片付けていくしかない。時間がかかるものは、できることだけを淡々とやって、それ以外の時間は思考をシャットアウトさせる。だけどそれが一番難しい。

とはいえ、そんなことを言っている場合ではない。このままだと、やつに私の心が占領されたままになってしまう。私には楽しいことを考える場所がどうしても必要なのだ。

とりあえずやらなければならないことの中から、自分がやれることとそうでないことを分けて、自分がやれることに集中する。それから、自分がやれないことに思考を向けないように、やれることで忙しくする。整理する。いらないものを捨てる。捨てる。捨てる。捨てる。いらない思考を捨てる。

ああ、そうか。断捨離は、いらない思考を捨てるために、手を動かし体を動かしてウォーミングアップすることなのかもしれないと気づく。

まずは、机の上に積まれた紙の束から片付けてみる!




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