身近なHappy Women♪
第2回目のゲストは、大阪市内在住の「E Q絵本講師 渡辺みさ子さん」です。
インタビューは、zoomで実施させていただきました。
①インタビューの依頼があったときにどのように感じられましたか?
私でいいのかなと思いましたが、女性活躍を後押しできるような活動をされていると言う趣旨を伺い、シニアの私でもよかったらと思いました。
②お仕事、活動を始めたキッカケについて教えてください。
今、私は絵本講師として活動していますが、以前はラボテューターとして、絵本や物語を通して、子どもの教育に33年間携わってきました。若い方へバトンタッチして人生の仕事は終わってあとは余生を楽しむというか、気楽に生きていこうかなと思っていました。今、72歳ですが(お若くて驚き!!)、70を超えたらフェードアウト、そのままの人生もあったかもしれません。何を選択するかで、人生は大きく変わるものだと思っています。
「絵本講師になって人生が一変した。こういう生き方ができるんだって。」
ラボの仕事と並行して、色んなジャンルの講師をお招きして講演会活動をしていました。毎月一回、11年間で130回、一度も休まずに続けてきました。ただその時は、いいお話を聞かせていただいて為になってよかったと思っても忘れるんですね。それでインプットからアウトプットに変更、お互いに学び合うことが大切だと思うようになりました。
「私のワークは、少人数で輪になって学び合うスタイル。」
そして「本来の自分を生きる」ために、毎回テーマを決めてワークをするようになりました。ある時、孫に読んだ絵本がすごくよかったので、ワークの後で読ませていただきました。すると皆さんがとても感動されたので、絵本は大人にもいいんだという発見がありました。そんな時に、絵本講師だったラボっ子のお母さんから、私もやらないかとのお誘いがありました。その時はすぐにとは思いませんでしたが、この時の体験が私の背中を押してくれました。絵本をもう一回ちゃんと勉強して、大人のためにも伝えたいと思うようになったのです。
「このままでは終わりたくない」
私の根っこのところで「このままでは終わりたくない」という思いがあったからだと思います。お誘いいただいた時にきっと、その燻っていた自分の思いに火がついたのだと、、、
「絵本講師になったおかげで想像していた以上のことが起きて、結構毎日が楽しい。」
特別に何か能力があると言うわけではないのに、次々とご縁があり、活動が広がる機会をいただいてます。
「決める決めないは、その人。」
どうしても頭で考えてしまうけれど、自分の心に従い決めて飛び込んでみることで想像以上のことが起きたりします。
どなたでも、「このままでは終わりたくない」と言う思いさえあれば、きっと自分の命が喜ぶ方向に導かれるように思います。
「自分にとっての集大成となる感じがします。」
きっかけをいただいたワーク仲間のみなさんに、この学びをお返しできたらいいなと思っています。
イキイキとそしてありありと
今のご自身を語られるみさ子さんが、とても印象的でした。
③ 今の仕事、活動について
日本未来創造機構に所属しているE Q絵本講師として、親子の幸せな未来をつくるお手伝いをしています。
子育ての土台となる幼児期に「絵本子育て」が大切であることを講座を通してお伝えしています。絵本に興味がない、絵本に集中しない、お母さんが忙しいなどの理由で絵本子育ては難しいと聞いたりしますが、読み方にもポイントがあって、そこを一つ変えるだけで見違えるように結果が出ます。絵本講座ではそんな絵本メソッドやお母さんのあり方等をお伝えしています。
長年子どもたちに関わってきて、幸せな親子と、そうでない親子に分かれることに心を痛めていました。そして、その分かれ目には、絵本子育てをしている家庭と、そうでない家庭の違いがあることを感じていました。絵本から人生に大切なことが子どもの心に潜在的に入っていること、さらに絵本の読み聞かせを通して親子の絆も深まっているのです。私自身も絵本からよい影響を受け、楽に子育てをし、よい親子関係が孫の世代まで続いています。
④ 長くお勤めされていたお仕事(ラボパーティ、ラボテューター)について
もともとは社会人の方が英語を学ぶ場。ネイティブの人が英語を録音して日本語を介在しないで英語を学ぶ。そのうちに英語を子どもにもと言うことになってきた草分け的存在。
指導者の元に子どもたちが集まってきて学ぶスタイル。
英語を話せば英語圏の人と話が通じると言う頭でいたが、英語は人間が話す言葉であると言う考えに切り替え物語を導入して英語を学ぶことになり、物語の状況に応じて英語を口に出すと言う形で英語を学ぶスタイルになっていきました。
「私は子どもを学校教育だけで育てたくない、社会教育が必要だと思っていました。」
絵本や物語を、大きい子も小さい子も一緒になってイメージだけで劇をします。
そのため、皆でイメージを共有しなければ創り上げていくことができません。
みんなでたくさん話し合いをしながらみんなで創っていきます。コミュニケーションがとても大切であり、子どもたちもその営みを通じて人として磨かれていきます。
また、大きい子はリーダーシップも磨かれていきます。
例えば『ピーター・パン』を表現する時、子どもはわからないことを自分たちで考え調べてきます。そうして輪になって座り話し合い、時にはディスカッションになります。
「フックはなんであんなにおしゃれなの?」「もともとは上流階級の人だったから。」
イメージを皆で共有していきながら、物語の背景ばかりでなく、登場人物の心理状態まで探っていきます。このように教えるのではなく、私たちテューターは引き出す役目。
「子供たちが主体的にできるようにどう関わっていくか。」
結構、忍耐もいった。理解が深まるごとに次第に子供たちが輝き出す。
私たちテューターも、カオスの状態から目の前の問題を一つ一つクリアにしていく。
その姿を見て子どもたちも学んでいたんでしょうね。同じ物語を表現しても毎回違う経験。同じものはひとつもない。人に伝えるには概念がないことをやっているので難しい。その様子が感動的なので、どんな話し合いをしているかを記録し、発表会後の文集に載せました。
ラボ時代の仕事はどの分野になるのか分けること難しいと仰っていましたが、早期のキャリア教育につながるようなところにも関わっていらしたのだなと感じました。
⑤ 活力の源、見せたい人
「大人です!! 自信を持って大人よ輝け!」
昨年の1月絵本講師になってからたくさんの大人たちに絵本を読ませていただいています。
「絵本は大人の素直さを引き出してくれる!」
絵本は子どものものという思いがあるが、大人に絵本を読ませていただくと表情が変わってきます。
絵本の読み聞かせを始めるなら、足元でしょ!と思ったという、みさこさん。
近所のおばちゃんに絵本を読ませていただいた。(自宅1階のフリースペース)
8人くらい集まったおばちゃんたちの表情がみるみる変わった。
胸のあたりを叩きながら
「ここにくるなー。癒されたわー心に響いた。絵本っていいなぁ」
そう言ってもらって嬉しかった。最初は義理で来ていた人の顔が変わっていった。
絵本がみんなを繋いでくれた。そして、ボランティアで毎月読ませてもらうことにされたそうです。
お年寄りは集まれば、体が痛いやのなんやの、そんな話ばっかりだったのが、絵本の読み聞かせを始めると自分の子どもの頃に関連づけてしゃべりたいことが出てくる。
背景のところまでに思いを馳せている。今では、とても素敵な空間になっている
私は勝手に「絵本サロン」と言っています。
ご近所なのに、いい服着て、ポシェット持っておばちゃんたちが集まってくる。毎月1回の絵本の読み聞かせをとても楽しみにしてくださっている。
⑥あなたのワクワク&キラキラポイント
絵本の読み聞かせも輪になって座るスタイル。輪になることでみんなの顔が見える。私もみんなの中に浸かっている。そこには上下関係はない。おばちゃんたちにも読んでもらう。自分が自分のために読んで、みんなに聞いてもらう。一人ひとりが無理をせずに楽しんでもらう。読むひとも楽しいし、聞くひとも楽しい。
そう言う時のおばちゃんの顔はイキイキしている。
「内から出てくるもの。私、それやと思うんです!!」
絵本なんて、、、と斜に構えて少し小馬鹿にした男性も、絵本の読み聞かせの後、表情や態度もすっかり変わって、
「絵本は潜在意識にダイレクトに入ってくる。メンタルブロックをすり抜けて入ってくる。」
と仰ったそうです。
大人が柔らかくなってくる。そうなったら子どもも寄ってくるだろうし、大人になることを嫌なことではなく、マイナスなイメージをとっぱらうことができると思います。
「絵本によって素直な心が引き出され、次世代を明るく照らしていくことに繋がっていく。」
⑦ 今後の活動、夢や目標について
E Q絵本講師としての活動をはじめ、
毎月実施している子ども食堂での子どもへの読み聞かせ(10月ハロウィンパーティー)
写真のジャックオランタンは、みさ子さんが一刀彫でつくられました💓
11月には創作の朗読発表会 などなど盛りだくさん!
☆大人の本気の発表会☆
2021.11.7 12:00〜16:00
京橋 ベロニカ
2年ぶりに開催されます🎵
○Salon de Emu
(役者)川畑みゆき、橋本拓也、さかいあきこ、和田恵、平山明美
(ナレーション)渡辺みさ子
(音楽)岸本延子
(脚本)藤井恵
(イメージ画)細川雅美
夢は、、、
「絵本のあるコミュニティーハウスを自前で持つこと!」
広いスペース、空間、ステージ、老若男女、近い人も遠い人も外国の人も絵本をツールとしてコミュニティができる。
自由に自分の居場所があったらいい。食事も出したりできたらいい
人生を語り合う場。そこでは、絵本の読み聞かせや劇あそび、講演会活動など今までやってきたことが融合させたようなものがやりたい!!
また、そういったコミュニティが日本のあちこちでできたらいい。
こちらから何かを与えるのではなく、集まる人たちが創っていく。そんな場をつくって行きたい。
「絵本が大きな力を与えてくれる。」
⑧ 読者に対してメッセージ
絵本で人生のチャンスをつかんでほしい!
絵本に関心を持っていただけたら嬉しい!
「絵本がそんなにいいんだったら、ここへ来て読んでよ!」
と言ってもらえたらキャリーバックに絵本を入れて喜んで行きます!!
(後記)
お会いするたびに益々若々しくなられるみさ子さん。
自分の心に従い決めて飛び込んでみることで想像以上のことが起きることを体現されていらっしゃいます🥰
自分の命が喜ぶ方向に導かれていくと、こんなにイキイキとそしてキラキラと輝くことができるのだと…
そして、絵本を通して受けた沢山の恩恵を自分だけではなく周りのひとにもお返ししながら日々を丁寧に過ごしていらっしゃる姿、本当に素敵です❣️
人生100年時代
これからも社会全体が豊かな方向へ向かうように導いていかれるのだと思います。
「自信を持って大人よ輝け!!」
みさ子さん、大切なお話をお聞かせくださり本当にありがとうございました。
次にご紹介するのは
尾方千春さんです。
紀の川市の地域おこし協力隊を経て現在は和歌山にある社会福祉法人で障害者の方の支援業務をされている方です。
どうぞお楽しみに😊