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増殖する犯罪手口モザイクアプローチを検証する

2019年1月21日(月)22:00~NHK クローズアップ現代+を見ていますと、次のような興味深い内容の番組が放送されていました。
あなたの“SNS投稿”が危ない ~窃盗・ヤミ金 知られざる手口~

( https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4233/index.html )

詳細については後ほど述べますが要約しますと、「モザイクアプローチ」というSNS経由の犯罪が増加中。犯罪グループのメンバーはSNSで集められ、ターゲットもSNS上で見つけるそうです。見ず知らずの人間たちによって、見ず知らずの人間が狙われる。犯罪グループは、SNSなどに投稿した簡単な情報から個人情報を特定しターゲットにするそうです。

私は、2017年12月12日付にて中山レポート「サイバーセキュリティの現状と世界の進むべき方向性」

https://ameblo.jp/naka-yan/entry-12335919747.html )を公開させて頂きました。その中で、サイバーセキュリティの現状において取り得る対策として、以下のように述べさせて頂きました。

「実際に、ハッキングの技術が高度化しているというよりもヒューマンエラーという人間の些細なミスや心の油断をついた攻撃から、被害が拡大しているケースが殆どであるという認識が不可欠であると言えます。例えば、Twitterやfacebook、或いは、InstagramやYoutubeなどのSNSに投稿された写真や動画などに僅かに写り込んだパスワードなどのセキュリティ情報などを元に、解析されハッキングが行われているケース…」

ネットを通したハッキングの際には、写真や動画からパスワードの流出などがキッカケになっていることが多いと言えますが、今回のようなリアルな窃盗事件の背景にもまた、写真や動画などに写り込んだ情報がキッカケになっているとのことです。具体的には、窃盗などの際は、Instagramなどでお金持ちであることが分かる投稿写真をキッカケとして、周辺情報や過去に投稿した情報からどこに住んでいるのかを特定し実際の窃盗に至るそうです。加えて、ヤミ金への勧誘の際にはfacebookなどでお友達になり、いい人をしばらく演じた上で、日常から、ターゲットはどんな人たちと友達なのか、どんな人たちから「いいね」を貰っているのかなどの情報を集め、カモになった後には情報をバラされたくない相手の弱みとしてゆすりの材料などにするそうです。実態は不明ながら背後で糸を引いている、情報商材などを扱い荒稼ぎする輩の存在があるそうです。

これらの情報から推測するに、facebookなどでは、「ヤケに儲かってそうだな」という印象のする情報商材などのビジネスをしている人たちから積極的なお友達申請が多くあります。彼らは基本的にお金を持っていそうなイメージが強くあります。仮に私が、「今手元に現金がなく困っています。」と投稿したとします。すると、彼らは優しい言葉で「なんだよ、友達同士で水臭いな。それなら、10万円くらい貸してやるよ。」となるのかもしれません。私がそれを信用し、気軽に借りてしまうと、後々ヤミ金からの激しい取り立てに迫られることになってしまう。更には、誰かに助けを求めようとすると、facebookで知り得た私のリアルの友達たちや仕事仲間に「お前がヤミ金に手を出していることをバラすぞ!!」と豹変するのかもしれません。これはあくまでも私の推測に過ぎませんが、皆さんも類似するケースには気をつけた方が良いかもしれません。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー 
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

記事:MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ 2019年1月26日付

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