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強いモンとケンカせえ

MBAデザイナーnakayanさんのアメブロ:2018年11月14日付

日本経済新聞2018年6月24日(日)付 23面 NIKKEITheSTYLEには、伊藤忠商事会長兼CEO岡藤正広さんの「強いもんケンカせえ」という記事が掲載されていました。


以下、一部抜粋。
「…(前略)…生まれ育ったのは大阪市生野区。在日の人も多く、狭い路地がうねうねと続く一角に小さな家が折り重なって並ぶ。「誰かがいじめられていると助っ人に行って、『何をバカなことを』といじめっ子を殴ってたんや」。今でもいじめのニュースを見れば怒り、スポーツは負けている方を応援する。「判官びいきで、恵まれていない方にひかれる。本来は弱い者が、強い者をやっつけるゆうのがいいんです。」

…(中略)…

岡藤さんの経歴には、他商社や、日本の多くの大企業のトップと明らかに異質な点が一つある。経営企画のような社長への登竜門的な部門をほとんど経験せず、直前まで営業の第一線にいて、ポンと社長になったことだ。

危ぶむ声もあったが、岡藤さんは逆に上層部に現場感覚を植え付けた。「格好つけた上から目線はダメ。経営陣にゆうてるのは『自信なくても自分でやれ』。失敗しても必死にやれば、部下が『地位ある人がかわいそうや、やらなあかん』と思うやろ」

伊藤忠は業界で財閥系3大商社の一角を崩し、「万年4位」の名を返上した。現場を這ってヒントを拾い、上に立つライバルをにらむ。野武士集団の先頭に立つのは、強い者とケンカし続けた反骨の魂だ。 」

強いモンとのケンカはどんどん望んでやった方が良いと私は考えます。なぜならば、弱い者が強いモンにケンカで負けても当たり前でしかなく、誰も恥だと思いませんので大した痛手になりません。寧ろ、弱い者が強いモンに買つことで大きなリターンを得られるチャンスでもあります。強いモンが弱い者にケンカで負けると大きな痛手になりますが、弱い者にとって強いモンとのケンカは、ローリスクハイリターンが得られる絶好のチャンスであると言えます。

ビジネスマンの中には、ケンカなど子供じみたことをするのは三流以下であり、ビジネスマンとして失格などと口にする人もいますが、それは「ケンカすらしたことがない人間」や「ケンカすらまともに出来ない人間」たちが都合の良い状況や口実を作ろうとしているだけの話です。そのまま素直に受けとって言うことを聞いていると、ライオンになる素質のある人でさえ、次第に牙を抜かれてしまい「噛まれても怖くも痛くもないライオン」へと飼いならされてしまうだけです。

一見すると強いモンの中にも2種類いまして、「本当に強いモン」と、「弱いモンのくせして強いモンの振りをしているだけのモン」がいます。本当に強いモンは、自分から強ぶらないことが多いです。虚勢をはることがないという事です。この本当に強いモンとケンカすると強くなります。

他方で、弱いモンのくせして強いモンの振りをしているだけのモンは、何かと偉そうに強者ぶってくるだけではなく、自分のことを偉い人として扱うように強要してきます。弱いモンのくせして強いモンの振りをしているだけのモンというのは、自分より強いモンにはケンカを売ることはなく服従姿勢を示し顔色を常に伺う反面、自分よりも弱いモンにはケンカを率先して売り、自らの劣等感やストレスの憂さ晴らしをしてきます。そのままのさばらせると、優しい心の人間たちや素直な心の人間たちほど、ナメられてしまい憂さ晴らしのターゲットにされてしまいます。コイツらにナメられないことがとても大切です!!

「ナメたことしやがったら、いつでも喉元をかっ切ってやる!!」という気迫が不可欠です。いつでも「強いモンとケンカしてやる!」という意識でいればナメられず、強いモンのフリした弱いモンなど、自ら遠ざかっていきます。加えて、偉ぶらない事も大切です。偉ぶってしまいますと、弱いモンのくせして強いモンのふりをしているだけのヤツらと同じになってしまいます。「ナメられず、威張らず!」の気迫が重要であると私は考えます。


※こちらのブログ記事は、以前のnakayanさんのtwitterでの連続ツイートを読みやすいように補足・修正を加え再編集したものです。


中山兮智是(なかやま・ともゆき) / nakayanさん
JDMRI 日本経営デザイン研究所CEO兼MBAデザイナー
1978年東京都生まれ。建築設計事務所にてデザインの基礎を学んだ後、05年からフリーランスデザイナーとして活動。大学には行かず16年大学院にてMBA取得。これまでに100社以上での実務経験を持つ。
お問合せ先 : nakayama@jdmri.jp

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