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シルヴィア・プラスの詩。
日にちが経ってしまいましたが、2月11日は、私が一番好きな詩人、シルヴィア・プラスの命日でした。
こんなにも寒い日に一人でいってしまった貴女の言葉の数々は、今もキラキラと、痛々しく鋭利に輝いています。
彼女の詩集は新刊では販売されていないので、コツコツと古本で集めました。
中身は被っていますが(笑)訳者が違うのでまたその解釈も面白いのです。
小説も、絵本も、、、、
彼女の繊細な心が伝わります。半世紀以上前なのに全く古く感じられませんよ。
話しだすと止まらなくなるので、またいつか(笑)プラス語りします。
最後に好きな詩を。
「私は垂直」
でも私は水平でありたいの。
私は土の中に深々と根を下ろして
鉱物と母なる大地の愛を吸い、
春には必ず葉を光らせる、木ではないし、
賛美の声の分配にあずかり、
極彩色にいろどられ、
まもなく花弁を落すはずとは知る由もない
花壇に君臨する女王でもない。
この私と比べたら、木の生命は不滅に近く、
花の女王は、背は低くても、
はるかに華やか。
だから私はその生命とその目覚ましさを慕う。
この夜、星たちの極めて小さい光を受けて、
木も花もみな、冷たい香りを撒いている。
その中を私は歩むのに、どれも私を無視している。
たまに私は思うのだが、眠った時には
木や花に私はとても似ているはず、
物思うことがないのだから。
横たわるのが、私にはずっと自然なの。
そうしたら、空と私は打ち解けて話せる。
それに、私が最後に水平になる時は、
私は役に立つでしょう、
その時は、木が今度こそ私に触れるし、花も私につき合ってくれるだろうから。
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