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人間関係は大人になっても難しいから子どものうちに学ぶといい

今年度から生徒指導担当になり、生徒のいろいろ困ったことに対応したり、いろいろな相談を聞いいています。


相談に来てくれる生徒も多く、私に相談してみよう!と思ってくれていることが、ありがたく、幸せなことです。


(エピソードは少しフィクション入れながら書きます!)
先日、仲良くしていたある生徒がほんの些細なことからトラブルに発展し、傷つけ合うこととなってしまいました。
きっかけは本当に些細なことです。


お互い悪かったと分かっているのですが、どうしてもモヤモヤがとれず、今は仲直りすることが難しいそうです。


相手を信頼していたからこそ、些細なことに傷つき、どうしても許せないそうです。



お互い悪かったかもしれません。
いや、本当に些細なことなので、どちらも悪くないかもしれません。


長い年月をかけて積み上げてきた信頼関係が、壊れるのって本当に些細なことがきっかけで、一瞬なんだなと思います。


今回偶然、先に傷ついた側の生徒が凹んでいるのを見かけ、声をかけたところから始まりました。相手側にも同じように声をかけました。


両方の言い分を聞き、両方傷ついていて、両方言っていることが理解できました。
どちらも歩み寄ろうとしているんです。
でも、実際どちらかが歩み寄ると、もう一方が引いてしまい、うまく話し合って理解し合うことかできませんでした。


先に傷ついた生徒が別の生徒に相談している場面にたまたま遭遇しました。
自分でも悪いところがあるのは分かっているし、今の状況はよくないので、なんとかしなきゃいけないのも分かっている。だけど、それがどうしてもできない。

トラブルの相手は1人だけですが、自分が孤立してしまっているように感じ、みんなが敵でみんなが自分の悪口を言っているように感じるとのことでした。


相手の生徒も同じように言っていました。
実際、「みんな」はどう思ってるのかは分かりません。トラブルになっている2人になんとなく気を使っているようにも見えます。
どちらが悪いとかではなく、空気が悪くなり戸惑っている感じ。


その生徒と普段関わりはありませんが、たまたま近くにいて相談を聞いてくれていた生徒が、


「人間関係は難しいね。こういう時はお互い歩みよって時間をかけてひたすら話をするのが一番。
でも私は話し合いをしようとしたら、拒否されて絶交になってしまってどうしようもない。まだ相手が話す気があるんなら救われると思うよ」
と言いました。

大人の私も最近そのような経験をしたので、その生徒の言葉がささりました。そして次のようなことを言った気がします。


「自分から離れていく人は自分には必要のない人とよく言うけど、信頼していたからこそ、そう簡単には割り切れないよね。私は両方の話を聞いたけど、お互い歩み寄ろうという気持ちはあるから、うまくいかなくてもいいから、話してみたらいいかもしれない、と。」


そうは言ったものの、自分の場合は話し合いにすらならず決裂してしまったので。
不器用な自分ではどうしようもなくて、間に年長者である大人が入る状況がちょっと羨ましくも思います。相談できる人を探してましたが、みんな相手側...か、関わりたくないといったところでしょうか。


同じように話し合いをしようとしたけど絶交になったと言っていた生徒が翌日日記にこんな感じで書いていました。

「昨日人間関係で悩んでいる人の話を聞いて、難しさを感じた。Azuna先生は、ちゃんと両者の話を聞いたうえて自分の意見を言ってたから、芯があって信頼できる人だと思った。」


両者の意見を聞いたからこそ、関係をかき乱していないか気になっていましたが💦
そしてメンタルボロボロで、日々揺らいでいる自分が、芯があると生徒から見られたことにすごく嬉しく思いました。


人間関係は難しい。
でも生きているかぎりは解決できる可能性があるのかなと思っています。
私は人を嫌うことが嫌いなので、避けなければいけない人、避けられる人がいるという状態が苦痛です。信頼関係があった人ならなおさらです。


自分に悪いところや嫌なところがあるなら、他の人に伝えるのではなく直接言ってほしいです。
原因が分からず避けられるのは辛いもの。
大人になったら、当たり障りのない関係を作るのでめったにここまで崩れないと思いますが、
中学生は悪口を言いあったり、避けたり避けられたり、本当に過酷な状況で過ごしているように感じています。自分も中学時代そうでした。

中学生が人間関係で悩んでいたら、最良の形で前にすすめるように、これからもサポートしていきたいと思います。




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