コンタクト・インプロヴィゼーションを踊った&観たいちにち

恥を捨てよ、水になれ①


コンタクト・インプロヴィゼーション(以下CI)って私はコンテンポラリー・ダンスの一部だと思っていましたが、休憩時間にCIを長く続けていらっしゃる方々と話したところ、CIはCIだそうでした。そうなんだ・・・発見。参加してみないとわからないことってある!

一日中踊る・動くことはここ数年なく、いい運動になりました!(多分ホノルルマラソンぶり)毎日こんな風に身体を動かせるといいなぁという、ないものねだり。

パフォーマンスは、小学校の体育館が、生演奏と照明により、そして身体接触のコミュニケーションのみのダンスにより(言葉はない)、まるでヒッチコックの映画を観ているかのようでした(そんなに沢山ヒッチコックを観たことはないけども)。トロンボーンが、壁を、日常を通り抜けて異世界にわたしたちを誘っているような感じでした。時空がゆがむというか。

ここに物語がついたら果たしてどうなるんだろう?とわくわくしました。たとえばティンカーベルのような少女が突如、一瞬だけ現れて魔法をかけていく、みたいな?その前後でパッと雰囲気が明るくなる?


またもや休憩時間に、本格的にCIを踊っている参加者とCIで表現したいこととは?というような話になり、「平和」という言葉が出ました。意識高い・・・。

表現したいこと…。私はいま思うに一言で言うなら「ザ・日本的感を出さずに日本的なものを表現したい」という感じでしょうか。わたしがCIを始めることになったのは3月に「ジャワ舞踊からジャワ舞踊へ」のWSに参加したら、CIという、その時知らなかったダンスの分野があることを知り、気が付いたら踊っていた、という感じでした。

また正直に言えば、最近、違和感というか、自分の中で外国の踊りを踊ることが腑に落ちないときがあります。大学の時にフラを始めたのですが、そのとき、ガチにのめりこんでやってきませんでした。サークルで踊るだけで十分だと思っていました。その理由はいくつかあるのですが、日本にいるのだから日本でしかできないことがやりたいと、心のどこかで思っていたことがありました(大学1年のとき、学内で日本ゆかりの作家の文学作品を踊るというコンテのプロジェクトに少しだけ参加したことがありました)。だから、たまたまネットで見つけたというのもあるのですが、日本・沖縄を含めた「オーストロネシア語族」の方に興味がわいてきたのかもしれないです。また、わたしには沖縄が日本に返還された後に沖縄で生まれた親戚がいるためか、現代日本的な沖縄しか見れていない部分があるような。民族音楽的沖縄に若干興味があるのでした。

(フラに関しては今月、サークルがらみで嬉しいニュースがあり、楽しみながらゆるゆると続けていきたいなと思えるようになりました)

CIは合気道がもととなったとはいえ、日本のものではないらしいですが(このこともCIを続けていらっしゃる方から教えてもらいました)。

いままで”レッスン”という名の、先生に踊り方を教えてもらってその通りにまずは踊って、そのうえで独自性のある踊りをするというダンスしかしてこなかったのですが、CIのパフォーマンスの後のトークで、○○さんがあんな風に動いて実は戸惑った(笑)だとかいうザ・即興のエピソードを聴いて、バレエ漫画の世界でしか知らなかった「ダンスを創る」ということがこんなに身近にあるんだ!と実感しました。それは私の好きな日本の1980年代くらいからの現代文学の世界と似ているかもしれないです。




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