ルーバー窓からの祈り
(約600字)
冬の天気の良い日の窓から差し込む日差しは
安らぎを与えてくれる。
光に向かって深呼吸。
この時期太陽も直射できる。
窓を背にすると自分の影が写る
大きくなったり細くなったり。
変身できたらいいな…
どこでも入り込めたらいいのに。
昔って言うまい。
でもちょっと昔は向かい側の公園で遊んでる子供達の声が気持ち良かった。
今は声は聞こえない。
公園がないと困った時代もあった。
「外で遊んできなさーい‼︎」と大人から言われて寒空の中公園へ駆け出してた。
そういえば窓の種類も引き違い窓、上げ下げ
窓色々あって。
ルーバー窓は完全にオープンにはならない。
しきり線のような形で残る。
くるくる回して隙間のホコリを撫でる時
誰かの言ったこと、聞き取れなかった事
口にしたのに行き違いの言葉をたくさん
拭いているような気持ちになる。
あの時、何を言いたかったのだろう。
なんの言葉を残したかったのだろう。
愛する者達へ。
聞き取れない言葉、願い。
残された者達の祈り。
恐怖。
絶望。
無力。
ルーバー窓から外を見る
ルーバー窓の隙間から見る雪景色は、何か遮るように映してくれる。
その後は…自分の想像。
意識を集中させる為の隙間。
オープン窓スペースへ。
コーヒーゆっくり飲まれてください。
出てきた絵柄と一緒に雪を見ていただければ幸いです。
雪の映りが良いですね。
思い馳せらせながら。
雪を一緒にみましょう。
1995.1.17阪神・淡路大震災
阪神淡路大震災より30年思いを寄せて。
サブリナ