ほっと一筆「カレーとじゃがいもの関係性」
2023.3.24
冷凍保存を考えても考えなくてもカレーにじゃがいもを入れなくなったのはいつ頃からだろう。
ボリュームが出過ぎる、皮剥き工程がめんどくさい、火が通るまで時間がかかる、などなど。
色んな理由で、ある時期からじゃがいもはカレーのスタメンを外された。
さっと作ってさっと食べられるように、カレーのハードルを自分で下げたのも理由にある。
玉ねぎと、その時々の肉がとりあえずあればカレーになるからだ。
おうちカレーは自由だけど、定番を追いかけるとにんじんだのじゃがいもだの面倒になる。
だから常に冷蔵庫にいる玉ねぎだけを外せない野菜として確保し、あとは冷蔵庫に余っているやつらをぶち込む。
きのこがあればきのこを入れ、ピーマンや茄子があればそれらを入れる。
カレーは何でもひとまとめにしてくれるから、芋やにんじんがたとえなくても、ちゃんとカレーが出来上がる。
気まぐれに、色合いのためだけににんじんを入れることもあるのだけど、にんじんを買う時はきんぴらかしりしりを食べたいときだからカレーにはならないことの方が多い。
じゃがいもは、普段からそれだけを目当てに買うことは一年を通してもほとんどない。
わたしにじゃがいも料理のレパートリーが少ないというのもあるのだけど、シチューのときは必ず入れる。(にんじんも)
どうしてもじゃがいもじゃなきゃ、という料理にしか手にしない野菜。
ただ、カレーの具材としては呼び出さないものの、カレーの日のサラダにポテトサラダを作る場合は別だ。
最近、各々で茹でたじゃがいもとゆで卵を潰して食べるセルフポテトサラダを知った。
そのおかげで、カレーのスタメンから外れたじゃがいもも、一緒に食卓に上がることが増えたのだ。
サラダという品目であれば、カレーから外れてもボリュームを邪魔することもないし、カレーとポテトサラダの組み合わせは合うのだ。
ポテトサラダをちゃんと作ろうとするとどうしても量ができてしまうし、かと言って翌日も続けて食べるには献立を調整するのも面倒だ。
その点、カレーとポテトサラダをその日中に完結できれば、持ち越しも冷凍保存のことも考えなくて良い。
定番化しそうなメニューになった。
今まで具としてカレーの中にいたじゃがいも、今は別物(むしろ主役)として卓上に並んでいるが一体どんな気持ちなんだろう。