自己紹介③(研修医〜小児科医になるまで)
研修医生活
想像はしていましたが、やっぱりハードな面もありました。
疲れが溜まり、天疱瘡の症状が再燃することもしばしば。
早くステロイドを減らしたい気持ちとの葛藤が続きます。
それでも医師として働ける時間はとてもとても楽しく幸せでした。
内科、外科、小児科などローテーションする中で
多くの先生方や先輩方からたくさんのことを教えていただきました。
また、看護師さんや検査技師さんを含めて
「病院のみんなから育ててもらった」と言う感覚が残っています。
研修医の頃の東洋医学の勉強
研修医になってから北辰会という鍼灸を学ぶ団体に入会しました。
月に1回大阪で行われる勉強会に出席しました。
初期の頃は、東洋医学独自の用語の意味がわからず
「ただ座っているだけ」(当直明けはただ寝ているだけ)の時間も長くありました。でも、とにかく楽しくてワクワクしていました。
わからないけれど、とにかく聞く・見る・真似をする
最初はそんなスタートで十分です。継続していく間に点と点が繋がり、線になって行きます。
進路選択
研修医2年目になると「何科になるの?」とよく聞かれます。幼稚園の頃から小児科医になりたかったけれど、天疱瘡を経て皮膚科にも興味がありました。
家族は
「小児科は呼び出しも多いし、忙しい。ハードな生活でまた再発するのではないか?」という心配をしていました。(ごもっとも)
もう一つ、
ステロイドを飲み続けていた私は、
副作用の1つとして感染症をもらいやすい傾向がありました。
一般小児科では風邪診療がメインです。
再発のリスクにもなり得る感染症にいつも囲まれているのは正直怖い気持ちもありました。
「心に従った道を選ぶ」のか?
「安全策を取る」のか?
悩みに悩んだ結果、私が選んだ道は?
小児科医としての道
当時付き合っていた彼氏(現在の夫・医療関係者ではない)にも相談してみました。夫の答えは「幼稚園からの夢なんだから、小児科がいいよ」と
迷いなく返答がありました。
男性の中には、ハードな仕事をする女性に好感を持たない人も多くいると思っていたので、正直なところびっくりしました。
心から夢を応援してくれる存在がいるってありがたいです。
数ヶ月間、何度も心に問い、小児科医としての人生を想像しました。
やっぱり・・・「どうしても小児科医になりたい」
あまりにハードだったら転科しようと決めて
気持ちを諦めきれず、小児科に進みます。
小児科医として
尊敬する素晴らしい上司に恵まれ
小児科医としての日々が始まりました。
同期に上手くいかないことを相談したり
時に、先輩から教えてもらったり。
外来・病棟・救急当番
忙しくも楽しい日々でした。
また3年目の秋に
小児科医になることを心から応援し
病気を理解してくれる夫と結婚しました。
妊娠・出産については、持病があったため
「専門医取得と妊娠・子育ての両立は難しい」と思ったこと
藤本先生からも
「妊娠するにはまだ体が整っていない」と言われたことから
先に専門医取得を目指すことに。
その後、なかなか妊娠できず
「妊娠・出産を先のばしにしなくてもよかったかも」
と後悔することもありましたが、これも自分で決めた道でした。
大学病院での勤務
医師人生で
1番ハードな生活だったけれど
1番勉強になった時間でした。
小児がん病棟での勤務は
「命があることは当たり前ではない」
ことを患者さんから教えていただきました。
命が生まれる瞬間に立ち会う経験や
死について考える時間が
小児漢方医としての1つの軸になっています。
「目の間の命を大切にしたい」この思いが、
小児漢方医として活動する原点にもなっています。
(この経験は、本当に大切な経験です。またどこかで丁寧に記事にします)
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