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3日で酸っぱくなるミルクの話〜フランス・バスク地方暮らし
ある日、大型スーパーの牛乳売り場で、見慣れない牛乳を発見しました。
フランスの牛乳はペットボトルに入っているタイプが多いのですが、この牛乳はビニール袋に入っています。どうやら地元産みたい。パッケージには素朴な牛のイラストが書かれていて、手作りな感じが好みです。でも賞味期限が3日後に迫っていました。
棚に陳列されている5袋を全てチェックしましたが、すべて同じ賞味期限です。「売れ残り商品かな?」と一瞬思いましたが、私の中の「地元産を食したい」センサーが作動。試しに購入してみることにしました。
家に帰って牛乳袋の角を斜めに切り落とし、さっそくカフェラテを淹れました。
「うわ!濃厚!!!」
もはや、カフェが開けるレベルの美味しいカフェラテに仕上がりました。シンプルなメニューこそ、材料のクオリティが鍵になるなあと実感です。
実は私、子供の頃から牛乳が苦手なのですが、美味しいものなら飲めるタイプです。でもいくら美味しいとは言っても、さすがに1リットルの牛乳を3日で飲むことはできませんでした。
「3日の賞味期限だけど、どうせ1週間くらいは大丈夫でしょう」と思ってたのですが、みるみるうちに牛乳の中に固まりができ始め、サワークリームのようにほんのり少し酸っぱくなってしまいました。腐ったというよりも発酵した感じです。
これこそまさに、不純物が添加されていない証拠です。「これは正真正銘のミルク、生乳」ということ。すっかり気に入ってしまいました。牛乳はあまり好きではないとはいえ、たまには甘いカフェラテを飲みたいし、ひよこ豆粉で作る手作りパンケーキにも入れたいのです。これから牛乳を使う時は、この製品にしよう。
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でもこの牛乳が売っている大型スーパーへ行くのは1ヶ月に1度くらい。トイレットペーパーが切れた時しか行きません。だからこの牛乳を買えるのも1ヶ月に1回、正確には1ヶ月に3日しか飲めないんだなと思っていました。
ところが先日、いつも行くマルシェのチーズ屋さんに、バターやクリームに混ざってこの牛乳が堂々と並んでいるのを発見したのです。ああ良かった。わざわざ大型スーパーに行かなくても、この牛乳が手に入る。さすが地産地消のマルシェです。
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しかも昨日、何気なくインスタグラムを見ていたら、バスク地方の老舗のお菓子屋さんのリール動画でこのミルクを使っているのを発見したのです。
お菓子が美味しい理由のひとつは、この牛乳を使っているからなのかもしれません。なんだか自分の味覚センサーを認められたようで、ものすごく嬉しくなりました。そんなわけで、今このnoteを書いています。
さあ、この牛乳にアンテナがロックオンされました。これから粛々と、この牛乳についての聞き取り調査を進めたいと思います。できれば牧場にも行ってみたい!
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(LAIT CRU=生乳)
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