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入院中に気づいた自分の関心領域

前回の記事からの続きです。

人生初の入院は9泊10日と長期間でした。
ですが、1番危険だったのは幸いにも救急に辿り着いた時で、体調が安定してからは、周りの様子も見えて来ました。

最初に入院したのは、HCU(高度治療室)。
ナースステーションと大部屋が一体化した、完全看護の病棟でした。

自分以外の患者さんへの看護の様子が、聞こうとしなくても聞こえてしまいますし、看護師さん同士の会話も聞こえてきます。

なので、聞こえて来てしまう
看護師さんが患者さんに、どんな言葉を掛けるか、どう対応するか、
看護師さん同士がどのように情報共有したりフォローしあって、日勤・夜勤の業務を行なっていくか、
などを、休んでいる喫茶店で流れているFMラジオの内容、と思うようにしていました。

入院5日目には一般病棟にうつりました。
一般病棟は大部屋から、途中で個室に移動しましたが、「病院BGM」は退院時まで続きました。

その中で気づかされたのは、
病院という現場で行われている仕事の仕組みや内容の特徴と、
生死の現場で働く医療者の方々におそらく特有の「在り方」や能力でした。
この辺りは、あくまでも個人的意見や考えですが、改めて記事にしたいと思いますが
感謝の気持ちと尊敬が芽生えました。

一方で、自分自身にも気づきました。
(9泊も入院していたので、普段気づかないことにも気づくわけで。)

「自分は、安定しているとは言え病人なのに、頼まれてもいないのに、無意識に自然に、職業ごとの仕事の内容や現場の様子、職業ごとの働く人それぞれのスキルや特徴が気になって、考えたり、分析して、『素晴らしい仕事だ!』と感動する質なのだなぁ」

わたし自身の関心に気づかされました。

組織に依存し、組織での次の昇進を心待ちにし、組織に新しい仕事を期待し続けるのではなく、自らの人生は自らの手でつくれるよう人間として成長することは、自らの務めであり、組織への務めである。自らの個性、強み、関心に従って生きていくことができなければならない。

P.F.ドラッカー 「マネジメント」

自らの関心とは?
おそらく、好きなこととか、興味のあること、とは多少は違うのかもしれません。「分けわからんけど突き動かされてしまうなにか」、みたいな。

先のドラッカーの言葉は、月刊誌「致知」で連載されている、「仕事と人生に活かすドラッカーの教え」から引用しています(2023年8月号です)。

連載の作者、ドラッカー学会共同代表理事の佐藤等先生は、連載中で
・関心が能力を育てる
・関心を問い歩き続ける
・関心を究めれば真に必要なものがみえてくる
と説かれています。(詳しくはバックナンバーをご参考ください。)

退院すると、Be forestのパンフレットが届いていました。
入院前に制作して、発注していたのです。
どんな内容のパンフレットを自分で作ったか、すっかり忘れていましたが、
中を見ると自分の言葉で「2019年から会社紹介のWEB記事制作、制作支援を行ってきました」と綴られていました。

「おぉぉ、わたしの関心事は、もうずっと前から、会社や仕事や働く人だった!」

自分の関心を究めて行きたいと思います☀

みなさんは、何に関心がありますか。
みなさんの会社で、一緒に働く人は、何に関心がありますか。
会社内部で共通している関心事は、何ですか。

人間は、欲望、関心、目的に応じて価値を見出し行動する。

EMS(Essential Management School)で学ぶ「価値の原理」です。

自分の関心、に改めて気づかされた入院でした。

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