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一生懸命働いているんだよ。なのに、どうして一番損をするの。

千葉大学医学部附属病院の看護師さんが、投薬された薬を破棄してたという
記事が報道されていた。
「早く帰りたかった。」ということらしい。

これだけを見ると、なんてひどい看護師だ。なんて、自分勝手なんだ。
なんて、無責任なんだ。
ということで、個人を責めて終わってしまいそうだが、
それでは、根本的な問題の解決にはならない。
第二、第三の同じような事が、必ず起きてしまう。

この看護師さんを、ここまで追い込んでしまった医療現場の窮状を
把握し、改善していかなければならない。
そこが、一番の問題点だと思う。


十分なお休みが取れないシフト、いつ携帯が鳴るかわからない恐怖。
有給休暇って、なに? そんな、現場。
(少し話はそれるが、コロナの時、医療現場は大変だった。
全国旅行支援、〇〇割。この恩恵、医療現場の人達は、どれだけ受けられたんだろう。)

千葉大学の看護師さんの罪は、警察、法律が裁くでしょう。
しかし、この人をここまで追い込んでしまった罪は、
だれが受け、だれが裁くのでしょう。
(個人が弱いからだ。と、言ってしまっては何の問題も解決しません。)

医療の働き方改革が、叫ばれています。でも、叫ぶだけ。
机上の空論ばかりなのでしょうか。
現場の幹部の方の頭が、旧態依然なのでしょうか?
医師や看護師は、そんなに不足してるのでしょうか。
(看護師の人数は年々増えているようです。)
地域差だったり、
(看護師が足りている地域と、足りない地域の格差が激しいようです。)
また、病院勤務ではなく、訪問看護や介護の現場など
夜勤のない職場を希望する人が多いためか、そのような職場の
看護師数は増えています。

たしかに、高齢化社会に向かって訪問看護や介護の現場に看護師が必要なのはわかります。
しかし、大病院の看護師不足は、慢性化しているとも聞きます。

国は「看護師」と、ひとくくりにするのではなく、きめ細かな施策が必要になってきます。そして、医療現場も患者さん対応への工夫で、時間を作ることは可能です。
(どんな仕事でもそうですが、無意味な労働は、無くしましょう)

今回の、千葉大学の件は医療現場だけでの問題ではなく、
就労人口の減少により、すべての職業に見られる実情かと思います。
真面目に働く人にしわ寄せがいき、
真面目に働く人が、一番損をする。
このような構図に、ならないように切に願います。

ここまで、お付き合いいただきありがとうございました。


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