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海参り

祖母(母方)が亡くなって、3年が経った


祖母の思い出は、
最高のカレイの煮付けと最高のお新香巻き



それ以外も色々あったと思うが、
どっちかって言うとじいちゃん子だった僕は
あまり記憶に残っておらず、
亡くなったと連絡を受けた時も
悲しかったが、涙は出てこなかった








葬式当日、
大学が地元と離れていたので、
祖父と母より少し遅れて式場に到着した
(父と姉も何故か到着が遅れていた)










式場に入った瞬間、祖母が目に入った









大丈夫、まだ落ち着いてる
何より、悲しんでいるは祖父と母だ
その2人の前であまり取り乱したらダメだと
思っていた












僕が入ってくるなり祖父が言った












「ばあちゃん、大好きな孫が来てくれたよ」








その瞬間、
自分でも驚くぐらい涙が溢れた



ああ、そうか
祖母もたくさんの愛情を注いでくれていたのか
とその時気がついた



あまり言葉を交わすような人ではなかったから
子供の頃の自分には分からなかったが、
思い返せば、いつも温かく見守ってくれていた






祖母は生前の意向で、海に散骨された


今でも地元から離れて暮らす僕にとっては
海にいけばお墓参り出来るのはありがたい



生前は何も恩返しできなかったので、
海を見たら毎回お参りしている


海流的に繋がってなさそうな海でもするのは
どうなのかと考えたこともあるが、
まぁ細かいことはいいだろう
きっと届いてると信じてる



今年はちゃんとお盆にお参りできてよかった
そんな夏の1枚


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