カエデとサクラ

 秋には、楓(カエデ)だけでなく、いろんな葉が、紅葉・黄葉・白葉と「もみず」ります。それ皆「モミジ」です。代表的なのは、イロハ・モミジまたはイロハ・カエデとも、いいますね。有名な五指葉のモミジです。
 夏、葉緑体が盛んに光合成によりデンプンなどを造り、その養分を枝を通して木の本体に供します。労働者みたいに、盛んに働きました。そうして、秋になり葉(葉緑体)の用が済んだので、もう葉っぱは必要ありません、無用なのです。秋になって、アントシアニンに交代してしまい、紅くなったりして、また糖分が増しますのよ。すこし甘かった。のかも…
 そして、枝の指示により、切って落とされます。そう、落葉なのです。もう用済みなのですから、私たち、組織には。落ちま~す。ハラハラと。

 桜は、秋にも咲く木もあるのです。春だけではありません、のよ。
 さくらって、淡桃色の花を咲かせて虫を呼び、さくらんぼを宿す計画をしてるんです、のよ。すると、なんと、虫ばかりか人も魅惑させたのかもしれません。ねぇ。あら、あら、人は私たちを育ててくださいますの!?
 へぇ~人って、桜の花がすきなのねぇ。川べりの土固めしたいがために、花見の人を寄せるために、私たち桜を植えるなんて。桜の子孫には嬉しいわぁ。

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