モーニング・ページ(芸術家になるために、ある本の紹介)
私は毎朝3ページの日記を書く。それのことを「モーニング・ページ」という。私はその習慣を「今からでも間に合う大人のための才能開花術」(ジュリアン・キャメロン著)で学びました。
本の裏表紙にはこの本の解説が次の様に書かれています。
「あなたもアーティストになれる! 人生の創造者であるわたしたちは、本来、アーティストである、と説く著者が、自らの体験をもとに創造性を育む方法をまとめ、アメリカでベストセラーになりました。ワークショップを開き、大学で教えるなどし、その効果は絶大。年齢は関係ありません。本書で紹介する課題を12週間にわたってこなしていけば、あなたの本当の才能と出会えます。心の変化が生活の変化を生み、そして人生そのものも変わっていくでしょう。アーティストになりたい人、日常に変化がほしい人、自分を見失っている人に格好の一冊です。」
こんな解説を見るとこの本を読んでみたくなりませんか。
2つの原則
1つ目:モーニング・ページを毎日書き続ける。自分の夢、うれしかったこと、これからやりたいこと、日常のイライラ、悲しみ、怒り、とにかく何を書くのも自由です。3ページ書き続けると、自分自身のことがいやでも見えてきます。そして自分の中のアーティストの子供に気が付くのです。
2つ目:アーティスト・デートです。週に2時間まとまった時間をとって、アーティストとしての子供、内なるアーティストの育成に専念します。心を充たし育てることをします。他の人と一緒ではなく一人で、この子供を育てるのです。シャワーをゆっくり浴びる、のんびりと散歩をする、美術館に行くのもありですし、釣りに行くなどもありでしょう。
私たちは多くは、「父や母にそんなことに熱中しても将来の役に立たないからやめた方がいい」とか言われて絵画教室やピアノのレッスンをしぶしぶやめたことがあるはずです。「受験が近いのだから、部活動はやめなさい。」とか、本当はやりたかったことをあきらめたことはありませんか。そんな大人を励ましてくれるのが、この本のです。12週間の課題に取り組み、自分の「才能」を開花させるきっかけをつかみます.。幾つになっても私たちは、自分の本当の才能を開花したり、開花しないまでもより充実した豊かな人生を送るためのきっかけを作ったりできるはずです。
私は、もう3年モーニング・ページを書き続けています。前日の嬉しかったこと、反省やいやなこと、社会に会する自分の意見、自分の歴史、母のこと、亡くなった父のこと、夫への不満や子供のことなどをたくさん書きます。私はそれをやりながら、私は「子供のころ絵を描くことがあんなに好きだったのに..」と思い、小さなスケッチブック絵を描くようになりました。画材屋さんで絵具を選ぶときの喜びは、幼い頃を思いださせました。短歌を始めたのも、高校の時私学の文集の中で、佳作だったことなど思い出したからで、私の推進力になりました。
アーティスト・デートに関しては、中々外に出れない日常ですが、このようにnoteに投稿することもその1つになっているかもしれません。以前よりも美術館に行くことも増えました。夕暮れの綺麗なところを探して近所を歩き回ったり、高いコーヒーを飲みながら好きな本を読んだり、羊毛動物をつくったり… 最も、私は進行性の病気なので、後2年位したら、一人で何かするなんてことはできなくなるかもしれません。しかし心の中ではそういう時間を大切にしたいと思っています。
この本は文庫版で、2005年のものなので、古本でしか買えませんが、私にとっては大切な一冊になっています。そして、もし読まなくても、「モーニング・ページ」「アーティスト・デート」2つのことをやって、自分の中で泣いている「アーティスト」を目覚めさせてあげて、一緒に育ててみてはいかがでしょうか