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#158 子どもの権利を理解する 

皆さんこんにちは。
サッカー、旅行、読書、Voicy好きのコウチャンマンです。
今回も記事に辿り着いていただき、ありがとうございます。
日々の気付きから、私の学校現場での経験や教育行政という立場から学校を見てきた経験を皆さんのお役に立てたらと思い、記事にしております。

18日(土)のセッションは子どもの権利について。
子どもの権利条約や子ども基本法についてのテーマでした。

「権利」=「主張する」と考えてしまう人がいます。
だから、子ども基本法の制定の時も「子どもがわがままになる」と、的外れなことを言う人がいるんですね。

権利とは主張することだけではありません。
例えば、投票する権利。
これは現在の法律では18歳以上の人には与えられた権利です。
でも、投票日当日には選挙自体を運営する人が必要なわけですから、その人たちは選挙日当日には投票ができなくなります。
だから、期日前投票ができるわけです。
つまり、権利を主張しているわけではなく、権利を行使する場がないことを求めた結果出来上がった制度です。

これは別にわがままになりようがないと思うんですよね。
これを子どもに当てはめてみると・・・。

数学がとても得意な中学生がいるとします。
「この微積分の問題がよくわからないので教えてください!」と言ってきたらどうしますか。
私の知る限り、「今やることではないからね、高校生になったら先生に聞こう。」などとかわしてしまう中学校の数学の先生はたくさんいます。

これは知る権利がおざなりにされてしまいました。
問題なのは、このことによって子どもが知る権利をどのように行使していいのかわからないということです。
相談先がわからないということ。
中学生にとってみれば、数学のわからない問題についての相談先は数学の先生なんです。
相談しても答えてくれなかったら、どこに相談すればよいのでしょうか。
つまり、「権利をどうやって行使していいのかがわからない」ことが問題なのです。
だから、そのほかの子どもも権利を行使することができない。

とはいうものの、実は大人も同じではないでしょうか。
相談したいときにどこに相談していいのかわからない。
だから、SNSに過激な書き方をしてしまう。
溜まりに溜まったストレスを発散する場所に行き詰まり、炎上してしまった・・・。
悪循環にも程があります。
だから、今、子どもの権利を少しずつ理解してもらい、10年後、20年後になった今の子どもたちが大人になったときに、権利を行使する方法を理解していればいいのかなと思います。
先生方、困ったときに相談する場所はたくさんあります。
管理職は聞いてくれるはずです。
感情に任せるのではなく、困っていることを淡々と話せば受け止めてくれるはずです。
それが難しかったらどの都道府県の公的機関に聞いてくれるところはあります。
そうやって権利を行使できる場はありますので、諦めずに調べたり聞いてみたりしてください。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さんにとって何か気づきがあれば嬉しいです。
それではまた次の記事で!

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